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ぴっかりさんのすくすく道場

6.私の見ていないところで、弟に爪を立てたり、噛んだりします

うどんさんからの相談 4歳10ヶ月の女の子
、私、幼稚園年中の長女、長男(0歳2ヶ月)の4人家族です。

長女は私の見ていないところで、弟の手に爪を立てたり、噛んだりします。 授乳中には、後ろに回って、私の腕と体の間からのぞいている弟の手(私から見えない) をつねっているようなのです。

弟が生まれる前から甘えん坊で、歯磨きの仕上げ・絵本の読み聞かせなどには「お父さんじゃダメ、 お母さんじゃないと…」とよく言いました。なので、弟に私を取られたと思っているのかもしれません。

私の見てないところでというのが不安であり、腹立たしくもあります。 叱れないので「痛そうだね。爪でぎゅっとしたみたいな形だね。どうしたんだろう? 知ってる?」と聞いても、「知らない」と言うだけ。主人は「嫉妬か愛情表現。 見守ってやろう」と言いますが、親が気付いてないとナメてかかられそうで…。

主人は帰宅が遅く、実家も遠く、近所に頼れる人もいないので、子どもを見てもらうこともできません。 ずっと見張っているのも、娘のことを信じていないようでよくないし。 とはいえ、台所に立っていても、もっとひどいことをしないかと不安です (下の子はまだ2ヶ月なのでおんぶもできません)。

以前、弟が原因で私とのことが思い通りにならなくなったとき、歯を食いしばり、 ものすごい大きな声で「キィ〜」と叫び、握りこぶしで自分の膝を何度も殴りつけ、号泣したことがありました。

お姉ちゃんはいっぱい我慢してくれてるんだと思います。弟のことは好きで、 かわいがってはいます。私もできるだけ娘との時間を取るよう努力はしているのですが、 どんなに精一杯愛情を注いでも、「もっと、もっと」と欲望(?)のとどまるところをしりません。
ぴっかりさんからのアドバイス
先日、同じような状況で悩まれているお母さんが、娘さんを連れて相談にいらっしゃいました。 その子の場合は、お母さんが、「下の子を出産したとき、入院中は、 ずいぶんオリコウさんにパパとお留守番してくれていたので、助かった」という話をしたとたん、 急に大怒りで暴れ出したのです。「本当は、ママとのバイバイ、寂しかったのかな?」 「ママをとられちゃった気がして、寂しかったね」と声をかけると、さらに大怒り。 「その話題にはふれるな!」という感じです。

でも、お母さんに抱っこされ、「“もうお姉ちゃんだから”って、がんばってくれていたんだよね」 「でも、寂しいときには、『寂しい』って言ってくれたら、ママがヨシヨシしてあげるからね」と慰められると、 エ〜ンエ〜ンと泣き出しました。そして、大暴れ、大泣きの後、 お母さんの首にしっかり手を回しながら寝入ってしまいました。 そんなお子さんを抱っこしながら、お母さんは「こんなにぴったりとした感じで抱っこさせてくれたのは、 久しぶりです」と、話されました。

ご相談のお子さんが、同じ思いを抱えているかどうかは、実際にお会いしていないのでわかりません。 でも、お母さんもお察しの通り、きっと、いっぱいガマンしているのでしょう。 甘えん坊のお子さんだったとしたら、「お姉ちゃんになる」には、相当な心のカットウが必要。 「まだまだ甘えたい」という気持ちと、「りっぱなお姉さんになるゾ!」という気持ちの間で、 内心は大揺れに揺れていることでしょうね。

「握りこぶしで自分の膝を何度も殴りつけ、号泣」という様子は、お母さんに対する未練が捨てきれず、 つい心が揺れてしまう自分自身に対する悔しさの表れのような気がします。 でも、だからと言って、赤ちゃんに対して腹いせされても困ります。それは、「苦しさの表現」だとは思いますが、 ずいぶん屈折した表現。もっと上手に表現してもらう必要がありますね。

ひとつの方法としては、「寂しいときは、赤ちゃんに当たらないで、 ちゃんとママのところでエ〜ン、エ〜ンするんだよ!」と、叱ってあげるということもアリです。 というのも、お母さんが「叱る」という行為によって、心をこじ開けてあげることにより、 やっと、抱え込んでいる苦しい気持ちをお母さんにぶつけ始めるということがあるのです。

もっともそうすると、先ほどのお子さんのように、大暴れになるかもしれません。 でも、「叱る→ママに対して苦しい気持ちを表現する→慰める→落ち着く」といった経過の後は、 ずいぶん落ち着いてくるものです。「いつまで遊んであげても満足しない」 というのも、「笑う」より、「泣いてスッキリしたい」のかもしれませんね。

ただ、お子さんが「苦しいガマン」をしてるのは、「私が赤ちゃん返りをしてしまったら、 ママが大変になってしまう」という心配からなのでは?だとしたら、 お母さんが何もかも背負ってがんばりすぎると、お子さんはかえって申し訳ない気持ちになってしまうかも。 だから、赤ちゃんの世話だって大変なこの時期、お母さん自身の気持ちが軽くなるような周囲のサポートも、ぜひ欲しいものですね。
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本名は萩原光(はぎはらこう)氏。1956年兵庫県生まれ。早稲田大学卒。13年間の公立小学校教師経験の後、 自宅で子育て相談室(シャローム共育相談室)を開き、多くの親子の立ち直りを支援してきた育児の専門家。 メルマガ『 癒しの子育て・親育ち便り』、 ホームページ『ぴっかりさんの子育て相談室』は、 子育て中のパパ、ママに大人気。現在、日本抱っこ法協会理事。 新刊『しあわせ親子研究所・子育ての悩み、み〜んな解決!』が主婦の友社から絶賛発売中!

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