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126.『お姫様』役になれなかった娘。どう励ませばいい?

りりままさんからの相談  5歳2ヶ月の女の子
育園で劇をやるのですが、娘はジャンケンで負けて希望していた『お姫様』役になれず…。保育園でも家でも泣いていました。『ケシの花』役になったのですが、「劇はやらない!保育園にも行かない!」と言い出してしまいました。みんなで「『ケシの花』役がいなくちゃ劇はできないよ〜。『ケシの花』の役とっても似合うよ」と励まし、少し元気は出てきたようですが、まだ悲しい顔をしています。どうやったら元気を取り戻してくれるでしょうか?
ぴっかりさんからのアドバイス

■おおらかな感情表現の大切さ

よっぽど『お姫様』をやりたかったのでしょう。“直球”の感情表現が、とっても子どもらしくカワイイ子ですね。もっとも親としては、そんなにのんびりもしていられない気持ちになってしまうでしょうが。

ワンワン泣いたり、ゲラゲラ笑ったり、プンプン怒ったりと小さな子どもの毎日は実にドラマチック。親から見ると「もう少し、心穏やかに過ごせないものだろうか…」と感じることもあるでしょう。でも、こういった“あけっぴろげの感情表現”は、子どもの成長にとって必要なことなのです。

■感情体験のもつ「3つの役割」

1つ目は、心の痛手の回復という役割。大人の場合は理性を働かせ、「これはしかたがない現実だ」と自分に言い聞かせて、気持ちを静めることができます。しかし子どもは、泣いたり怒ったりという形で気持ちを吐き出すことで、心の平静を取り戻していくのです。

2つ目は、自分自身の感情を知るという役割。子どもは自分の感情表現を通して、「ああ、そうだ。私は悲しかったのだ」「悔しかったのだ」と再認識するのです。これは「自分自身というものを知っていく」という意味で、とても大切な作業です。

3つ目は、「この世には、悔しいことや悲しいこともあるのだ」と知っていく役割。親としては、わが子にシアワセ100%の毎日を送らせたいと思いますね。しかし“人生の負の要素”を経験していくことは、ひとまわり大きな人間になっていくために不可欠なことなのです。

■子どものペースにまかせる

もっとも子どもに向かって、「人生に悲しみはつきものだよ」などと説教をしても通じないでしょう。ただ、悲しみは悲しみとしてしっかりと経験していったほうが、自然な回復の力が働きやすくなるのです。

ですから、笑顔を取り戻してもらおうと焦るよりも「悲しいよね」と共感してあげる方がいいでしょう。子どもはホッとして、ますます泣くかもしれません。でも泣きたい時は心ゆくまで泣いた方が、変なふうに気持ちを引きずらなくなるのです。

悲しみや悔しさを吐き出し、心の痛手が回復したら、自然に笑顔が戻ってくるはず。回復のペースは子どもにまかせ、子ども自身がもつ回復力を信じて待ってあげてはどうでしょうか。

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本名は萩原光(はぎはらこう)氏。1956年兵庫県生まれ。早稲田大学卒。13年間の公立小学校教師経験の後、 自宅で子育て相談室(シャローム共育相談室)を開き、多くの親子の立ち直りを支援してきた育児の専門家。 メルマガ『 癒しの子育て・親育ち便り』、 ホームページ『ぴっかりさんの子育て相談室』は、 子育て中のパパ、ママに大人気。現在、日本抱っこ法協会理事。 新刊『しあわせ親子研究所・子育ての悩み、み〜んな解決!』が主婦の友社から絶賛発売中!

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