子どもの健康に関するお悩みに、現役医学博士の小児科医ユンタ先生がお答えします。
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子どもの健康をアドバイス 小児科医ユンタ先生のすこやかカルテ 今すぐ病院へ連れていくほどではないけれど、わが子の健康面で気になることはありませんか?全国のママ、パパから寄せられたお悩みに小児科医ユンタ先生が答えます。
症状

発育曲線からはみ出しています

お子さんの年齢と性別3ヶ月の女の子
症状の詳細
3ヶ月と10日の女の子がいます。先日体重測定したら、体重が7800gもありました。発育曲線からはみ出しています。出生時は2800gで、完全母乳で育てています。肥満でしょうか?ちなみに身長は63センチです。
(ゆいママ)

ユンタ先生からの回答
生後3ヶ月で7800g、63cmは体格の良いお子さんだと思います。成長曲線は統計によって導かれたものですが、 その範囲内から外れたら即異常、という性質のものではありません。一般的には乳児には肥満という言葉は使わないのですが、 今回はあえて肥満という表現を用いて回答します。

一般に乳児期の体重で問題になるのは体重の増えすぎよりも、体重増加不良のことが多いです。体重の増えが悪い場合、 栄養が足りているのかどうか、代謝疾患が隠されていないかなどを考える必要があります。 体重の増えが悪いと成長や発達に影響を及ぼすことがあるためです

これから寝返り、お座り、ハイハイ、伝い歩きと運動量が増えていくので、 1歳ごろには体重も10kg前後に納まる場合がほとんどです。そして乳児期の肥満は小学生や中学生の肥満と異なり、 そのまま成人の肥満に続くことはなく、いわゆる生活習慣病とも関係ないとされています。 そのため、乳児期は食事制限のような肥満対策は不要とされています。

今回の場合は完全母乳とのことですし、生後3ヶ月という時期を考えても、赤ちゃんが欲しいときに欲しがるだけ飲ませてあげて下さい。 これから離乳食の開始時期に入って行きますが、これも原則食事量の制限は考えなくてよいと思います。 肥満を気にして、回数を減らす、飲ませる時間を減らす、ミルクを薄めて使ったりするなどは行う必要はありません。

今後の肥満を考えるならば、おやつ(特に甘みの強いもの)やジュース(スポーツ飲料も含みます) の過剰摂取に気をつけていけば良いと思います。これらは高カロリーであり、味覚が甘みに慣れ、 その食習慣がそのまま幼児期、学童期まで続き、成人の肥満へ移行することがあります。

今の時期で母乳を制限したり、肥満を気にする必要はないのでたくさん飲ませてあげて下さい。
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1972年長野県生まれ。1997年某国立大学医学部卒業、2003年に医学博士取得。主な研究テーマは白血病と細胞周期。 現在、地方中央病院の小児科勤務。元来の子供好きで、優しく丁寧な診察がモットー。子供は国の宝を信条として、 自身のサイト『 子供健康Q&A』とメルマガ『現役医学博士の小児科医が貴方のファミリードクター』でも子ども相談室を実施。その丁寧な回答ぶりで好評を得る。忙しい診察・研究のかたわら、2年に1回の沖縄旅行を楽しむ。

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