子どもの健康に関するお悩みに、現役医学博士の小児科医ユンタ先生がお答えします。
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症状

1週間に1回の排便でつらそうです

症状が見られるようになった時期4ヶ月前
お子さんの年齢と性別1歳8ヶ月の男の子
症状の詳細
排便が1週間に1回のペースです。毎回、硬く出血し、とても苦しみます。 病院では座薬を処方されましたが、一時しのぎです。マルツエキスや、おなかのマッサージ、プルーンも効果ありません。 食事は人工乳、ごはん、野菜が中心です。定期検診では『年齢的なもので気にしないで』とのこと、 別の病院でも同じような助言でした。とはいうものの、あまりに泣いてつらそうなのと、 1週間に1回の排便で本当に大丈夫なのか心配です。アドバイスをいただけないでしょうか?
(NOLA)

ユンタ先生からの回答
便秘は、便が溜まってしまうことによって身体的または精神的に苦痛を伴う排泄障害です。 排便の回数にはきちんとした正常回数と言うものはなく相対的なものです。 排便の回数は年齢によって変わりますが、乳児期を過ぎると多くは1日1-2回、または1-2日に1回程度の排便回数になります。

また、便が毎日出ていたとしても硬い便で肛門が切れてしまったり、痛みを伴ったりするような場合は便秘と考えます。 逆に2-3日に1回の排便であったとしても、苦痛を伴わないものならば便秘ではないと考えて良いと思います。 幼児期は排便習慣が確立していないため、しばしば便秘になり腹痛の主な原因の1つになります。

週に1回しか排便がなく、それも硬くて出血を伴う、とのことですので、 宿便が多量にあり排便自体を嫌がっていることが予測されます。宿便を出すために浣腸、座薬、飲み薬などがありますが、 最も即効性が高いのは浣腸です。

文面を読む限りでは、まずは浣腸によって腸管のなかを空にしてあげることが必要と思います。 場合によっては数日浣腸・摘便(肛門から便を掻き出すことです。 保護者の方が行うのは難しいかもしれませんので病院で相談してください)が必要でしょう。 同時に裂肛(肛門が便で裂けてしまったもの)に対する治療を行い、 下剤の内服も少なくとも数ヶ月併用する必要があると思います。

便秘が長期間になると直腸が広がって便意感覚が鈍くなることがあります(便秘に慣れる、ということです)。 そのため下剤の内服で排便がない時は、1週間待たずに3-4日で浣腸をしてあげると効果があります。 これによって、便の溜めすぎによる直腸の拡張を抑え、便意を良く感じることができるようになると思います。

食事はご飯、ミルク、野菜中心のおかず、と言うことですので問題ないと思います。その他には、 朝に冷たい水を1杯飲ませることも腸管を動かす助けになると思います。

便秘は浣腸や内服に良く反応しますが、よい排便習慣を確立するには数ヶ月は必要です。 内服を止めたとたん便が出なくなることがしばしばあるので、便性(便の性質です。具体的には便が水や泥みたいとか、 石みたいに硬いなどです。柔らかい普通の便が最終目標です)を見ながら徐々に減量して行く必要があります。 あせらず時間をかけて診てあげて下さい。
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1972年長野県生まれ。1997年某国立大学医学部卒業、2003年に医学博士取得。主な研究テーマは白血病と細胞周期。 現在、地方中央病院の小児科勤務。元来の子供好きで、優しく丁寧な診察がモットー。子供は国の宝を信条として、 自身のサイト『 子供健康Q&A』とメルマガ『現役医学博士の小児科医が貴方のファミリードクター』でも子ども相談室を実施。その丁寧な回答ぶりで好評を得る。忙しい診察・研究のかたわら、2年に1回の沖縄旅行を楽しむ。

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