子どもの健康に関するお悩みに、現役医学博士の小児科医ユンタ先生がお答えします。
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子どもの健康をアドバイス 小児科医ユンタ先生のすこやかカルテ 今すぐ病院へ連れていくほどではないけれど、わが子の健康面で気になることはありませんか?全国のママ、パパから寄せられたお悩みに小児科医ユンタ先生が答えます。
症状

耳垢(みみあか)がたまりにたまっています

症状が見られるようになった時期1ヶ月ほど前から
お子さんの年齢と性別3歳10ヶ月の男の子
症状の詳細
耳掃除をなかなかさせてくれない時期がずーっと続いていました。「 自然に取れるだろう…」とわたしものんびり構えていたんですが、最近、寝ている間にこっそり覗いて見たら、 穴の奥の方がほとんどふさぎかけているのでびっくりしました。きれいにしてやろうと思えど、 奥の方なのでうまく取れません。ちょっとは取れたので、穴がふさがるのは免れたかんじですが、 今にもまたふさがるんじゃないかと気がかりです。奥の方は下手に触らないで自然にとれるのを待つべきなのでしょうか? それとも耳鼻科などできれいにとってもらうべきなんでしょうか?といっても、 連れていってもじっとしていてくれるか疑問ですが…。
(ハチぞう)

ユンタ先生からの回答
耳の穴は、外側の軟骨部1/3と鼓膜側の骨部2/3に大きく分けることができます。外側は皮膚が厚く、皮脂腺(ひしせん)、 汗腺(かんせん)、耳あか腺がありますが、内側は皮膚が薄く、これらの腺構造がありません。 耳あかは、汗腺などからの分泌物と耳の穴の皮膚がはがれ落ちてできた皮膚あか、ほこりなどが混ざってできたものです。 耳あかには細菌やカビの発育を抑制する作用もありますので、少々の耳あかに神経質になる必要はありません。

通常、耳あかは大きくなる前に、食事の際の咀嚼(そしゃく)運動などで外側に移動して自然に排出されます。 しかし、耳あかが固まってしまって耳の穴をふさいでしまうこともあります。これを耳垢塞栓(じこうそくせん)といいます。

耳垢塞栓は無症状のことが多いのですが、完全に穴をふさいでしまうと症状があらわれます。 それは難聴(なんちょう)、耳鳴り、耳閉塞感(みみへいそくかん)などです。耳の聞こえが悪くなってくると、 大きな声で話をすることもあります。また、水泳や入浴などで耳あかが水分を吸収してふくらむと、 症状が急に出てくることもあります。

小さなものは自然に出てくることが期待できますが、大きなものや、 固まってしまったものは取り出してあげる必要があります。耳かきや綿棒でかき出しますが、 子供は痛がったり暴れてしまったりすることがあるので、自宅では手前だけにしておいて、 取りきれないものは病院で取ってもらうことをお勧めします。耳あかをつまんだり、吸ったりして取り除きますが、 あまりに固いときは、耳あかをやわらかくする点耳薬がありますので、それを数日使ってからあらためて取るようにします。

今回の場合は、耳の穴がほとんどふさがりかかっているとのことですし、家庭で取らせてくれないようですので、 症状がなくても受診すること、また、耳鼻科を受診することをお勧めします。おとなしくできない場合は、 保護者の方におさえてもらう、昼寝をしている時に取る、眠る薬を飲ませてその間に取る、などの方法が考えられます。 この方法に関しては受診されたときに相談されるのがよいと思います。
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1972年長野県生まれ。1997年某国立大学医学部卒業、2003年に医学博士取得。主な研究テーマは白血病と細胞周期。 現在、地方中央病院の小児科勤務。元来の子供好きで、優しく丁寧な診察がモットー。子供は国の宝を信条として、 自身のサイト『 子供健康Q&A』とメルマガ『現役医学博士の小児科医が貴方のファミリードクター』でも子ども相談室を実施。その丁寧な回答ぶりで好評を得る。忙しい診察・研究のかたわら、2年に1回の沖縄旅行を楽しむ。

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