子どもの健康に関するお悩みに、現役医学博士の小児科医ユンタ先生がお答えします。
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パンツに少量のおもらしをしています
6歳1ケ月の女の子
現在、幼稚園年長の娘が1人の3人家族です。年長になりだしてから、 ほぼ毎日パンツに少量のおもらしをしてます。そのため、夕方になると本人が近くにいるだけでおしっこくさく、 パンツも黄色くなっています。本人もそれには気づいていて、早くトイレにいかないと…と思っているようですが、もれそうになるまで我慢しています。わたしから何回もトイレに行っておいでと言っても、 なかなか素直に行きたがりません。最初は幼稚園のお友達と遊ぶのが楽しいからかなぁと思っていたんですが、 何ヶ月も続くと心配です。あまり気にせずにいた方がよいのでしょうか?よろしくお願いします。
(すみれ)
乳児期は膀胱(ぼうこう)に一定量の尿がたまると、その刺激で反射として排尿がおこなわれます。 その後、発達していくにしたがって、神経の中枢から排尿の反射を抑制できるようになり、 排尿を我慢できるようになります。そして、家庭でのトイレトレーニングなどもあり通常3,4歳ごろから、 夜尿やおもらしがなくなってきます。
生まれてからずっと昼間のおもらしが続いている場合、まずは大きく2つの要因を探ってみます。 1つは体の器官そのもの(腎臓や排尿に関する神経の問題、膀胱や尿道の筋肉の問題など)に要因がある場合。 もう1つは周りの環境による要因の場合です。
例えば、パンツが乾いている時間(dry time)がない場合、尿道以外からの尿もれが考えられますので、 器官そのものの要因と考えていいでしょう。これらの要因がないかは、一度、主治医とご相談してみてください。 疑いがある場合は、エコーや血液、レントゲンなどの検査によって確かめることになると思います。
今回の場合、年長になりだしてからのおもらしなので、周りの環境による要因と考えて回答いたします。 昼間のおもらしには、尿意が小さく、尿意をはっきり感じなくて尿がもれてしまう場合と、尿意が大きく、 尿意が急激に高まって排尿を我慢できなくなってしまう場合があります。
今回は前者と思われますが、この場合は1回の尿量が少なかったり、通常、頻尿だったりします。 今回のようにジワジワもれているような場合は、尿意が小さいので、遊びに夢中になっていたり、 他のことに気を取られていたりすると、尿意に気づかずにもれてしまうことがあります。 もれてから初めて気が付く、場合によっては、周囲に注意されるまで自分では気がつかないこともあります。
また、昼間のおもらしを強く叱ったりすると、排尿に対して拒否的になり、 トイレに行かなくなってしまうことがあります。その他にも、転居、家族構成の変化、友人との関係悪化、 本人や周囲の大人が神経質、トイレが怖いなどによっても昼間のおもらしが出てしまうことがあります。 小児の場合は、このように二次的に昼間のおもらしが悪化してしまうことがあるので注意が必要です。 また、膀胱炎などの感染を繰り返しても、おもらしが出るようになることがあります。
昼間のおもらしも、夜尿と同じく加齢によって自然治癒することが多いです。 器官そのものに問題がないようでしたら(ある場合はそちらの治療が必要になります)、 前述のような環境に問題がないかを確認した後に、本人が萎縮しないように見守ってあげることが大事になってくると思います。昼間のおもらしに夜尿症に使うような薬剤を使うこともありますが、 この場合は主治医の先生との相談が必要だと思いますので、受診をして確認してみてください。
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1972年長野県生まれ。1997年某国立大学医学部卒業、2003年に医学博士取得。主な研究テーマは白血病と細胞周期。 現在、地方中央病院の小児科勤務。元来の子供好きで、優しく丁寧な診察がモットー。子供は国の宝を信条として、 自身のサイト『
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』とメルマガ『
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』でも子ども相談室を実施。その丁寧な回答ぶりで好評を得る。忙しい診察・研究のかたわら、2年に1回の沖縄旅行を楽しむ。
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