子どもの健康に関するお悩みに、現役医学博士の小児科医ユンタ先生がお答えします。
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よく鼻血を出します
1年くらい前から時々。
最近多いような気がします。
3歳0ヶ月の男の子
3歳になったばかりの男の子です。よく鼻血を出すんです。軽いアレルギーがあるので鼻がかゆくなり、 よくいじるせいかとも思うのですが、夜寝ているときにも出るんです。夜中に「お鼻〜(がでた)」と起こされ見てみると、 鼻血、ということがよくあります。しばらく押さえたりしていれば止まるのですが、 最近このようなことが多く、何かの病気だったら…と不安になってきました。鼻血が出やすい子供っているんでしょうか。 また、なるべく出さないように気をつけるにはどうしたらいいでしょう?ある時期がくれば出なくなる、 というものですか?アドバイスお願いします。
(かばっこまま)
今回のお子さんの場合は、鼻をこすってしまうことによる鼻血の可能性が高く、自然に治まってしまうと思いますので、 そのまま様子を見ていて良いと思います。
■鼻血はどこから?
鼻血の多くは、鼻の奥の血管が傷ついて出血することが原因でおこります。 鼻の奥で細い血管が集中している場所をキーゼルバッハと言います。 風邪を引いたり、鼻炎で鼻をかんだりこすったりしたときに、キーゼルバッハを傷つけてしまい鼻血が出ます。
■なぜ鼻血は続いて出るのか?
一度キーゼルバッハを傷つけてしまうと、血管が傷ついているので、容易に再出血します。 1週間くらいは鼻血が出やすい状態が続き、連日、鼻血が出ることもまれではありません。
また、かさぶたができたところにはかゆみが残り、かいて再出血してしまうこともあります。 夜間に出血しても、朝、自然に止まっているような場合は、無意識にこすったり、 いじったりしている可能性が高いと思われます。今回のようにアレルギー性鼻炎がある場合も、 無意識に鼻をいじっていると考えられます。
子どもは成人よりも鼻血を出すことが多いですが、年齢を重ねるにつれて少なくなります。
■鼻血が出た時の家庭での対処法
家庭で鼻血を止める場合は、鼻血が出ている部分を圧迫しましょう。 ティッシュペーパーは身近にあって便利なのですが、思いのほか固いです。 できれば鼻に詰めるのはやめたほうがいいと思います(周りに何もない時はやむをえないですが)。 鼻への詰め物としては綿や柔らかい布がよいです。これらのものを鼻に詰めたら、鼻の付け根を挟むようにしっかり圧迫して下さい。
また、上を向くと鼻血を飲みこんでしまい、気持ち悪くなって嘔吐してしまうことがありますので注意してください。 また、首の後ろをトントンと叩いても鼻血は止まりませんので、控えたほうが良いと思います。 通常、自然に鼻血は出なくなりますが、回数が多い時や、止血が困難な時は、 耳鼻科で鼻の奥の血管を焼いてもらうのがよいと思います。
■こんな時は要注意
鼻血で問題となるのは止血までの時間が長いとき(30分くらいが目安になります)、 鼻血以外にも出血傾向(いわゆる青タン、紫斑、点状出血、口の粘膜からの出血など)があるときです。 これらの場合は単純にキーゼルバッハの問題だけではない可能性があります。 具体的には血液の凝固因子(血液を固める作用の物質)の異常や機能の低下、 血小板数の減少、骨髄(血小板や白血球、赤血球などを作っています)・肝臓の機能障害などで、 血液検査などを行う必要があります。この場合は病院を受診することをお勧めします。
鼻血の回数が多い時は耳鼻科を、そして止血困難や、出血傾向があるときは小児科を受診するようにしてください。
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1972年長野県生まれ。1997年某国立大学医学部卒業、2003年に医学博士取得。主な研究テーマは白血病と細胞周期。 現在、地方中央病院の小児科勤務。元来の子供好きで、優しく丁寧な診察がモットー。子供は国の宝を信条として、 自身のサイト『
子供健康Q&A
』とメルマガ『
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』でも子ども相談室を実施。その丁寧な回答ぶりで好評を得る。忙しい診察・研究のかたわら、2年に1回の沖縄旅行を楽しむ。
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