子どもの健康に関するお悩みに、現役医学博士の小児科医ユンタ先生がお答えします。
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離乳食をよく吐いてしまい、中期2回食から進められません
固形の離乳食を始めたころ。生後6ヶ月くらいから
9ヶ月の男の子
よく吐きます。少なくても1週間に1度、多い時は1日に数回、たいていは離乳食を食べている途中に吐きます。 水分の少なめなベタベタしたものや、5〜7倍粥の固さのものは喉に入っていかないような感じです。 吐くときは、ガボッと胃の中のものすべてが出てしまったように激しく吐きます。 また、風邪ぎみのとき寝入りばなに咳き込んで吐いたり、腹ばいになっているときに吐いたりすることもあります。 吐いた後は、たいていケロリとしています。発育はよいようで、かかりつけの小児科医の先生は心配ないとおっしゃいますが、 離乳食もなかなか中期2回食から進められません。
(サトチョン さん)
乳幼児期のお子さんは、しばしば食べ物を吐いてしまうことがあります。 これは、もともと乳児の体型が胃から食道に逆流しやすい構造になっているためです。 多くの場合は成長に従って、嘔吐は少なくなります。発達や発育、体重増加に問題がなければ経過を見ていてよいと思います。
■なぜ子供は吐きやすいの
食事をすると食べ物は口から食道を通って、胃に流れて行きます。その後十二指腸へと進みます。 食べ物を吐く時は胃の中身が出てくるわけですが、成人と赤ちゃんでは食道から胃の部分の構造が少し違います。 成人に比べて赤ちゃんの胃は縦にまっすぐになっているので、食べ物が戻りやすくなっているのです。
■どんなときに子供は吐くの
体の構造として子供は吐きやすくなっていますが、様々な理由で吐いてしまうことがあります。 たとえばゲップをしたとき、お腹に力がかかった時などです。泣いたり怒ったりしたときや、 抱きかかえようとしてお腹を押さえてしまったときでも、赤ちゃんは吐いてしまいます。 また胃腸の病気や心因性、自己刺激(舌の動きなどで吐き気を誘発すること) などの原因でも吐いてしまうことがあります。胃腸の病気があるときは、何度も嘔吐したり、 下痢などの症状がでることが多いのですが、この場合は受診が必要です。また心因性や自己刺激の場合は、 お子さんの精神状態が不安定になっていることがあります。このような時は、一緒にいる時間を長くしてあげる、 タッチング(触れ合い)をたくさんして安心させてあげる、といったことが有効な場合があります。
■どんなことに気を付けていけばいいの
嘔吐することによって問題になることは、まず栄養状態です。 栄養不良になることによって発育(体重増加)や発達が妨げられてしまうことがあるからです。 通常は健診などで、発達や体重増加はフォローされているので、そこで指摘されなければ問題ないと思います。 心配な場合は、母子手帳についている成長曲線にお子さんの体重をつけてみてください。 体重増加のカーブと平行に体重が増えているようでしたら大丈夫だと思います。
■離乳食の勧め方
離乳食は個人差が比較的大きいです。かつては「1歳には離乳食から普通食へ」といった考えもありましたが、 もう少しゆっくりすすめても良いようです。何ヶ月までには食事をここまで進めなきゃ…と慌てる必要はありません。 今回もまだ9ヶ月なので、ゆっくり無理がないように3回食に進めていただければ良いと思います。
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1972年長野県生まれ。1997年某国立大学医学部卒業、2003年に医学博士取得。主な研究テーマは白血病と細胞周期。 現在、地方中央病院の小児科勤務。元来の子供好きで、優しく丁寧な診察がモットー。子供は国の宝を信条として、 自身のサイト『
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』とメルマガ『
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』でも子ども相談室を実施。その丁寧な回答ぶりで好評を得る。忙しい診察・研究のかたわら、2年に1回の沖縄旅行を楽しむ。
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