子どもの健康に関するお悩みに、現役医学博士の小児科医ユンタ先生がお答えします。
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母乳をやめた後も便が柔らかいままです
生まれた時から
1才8ヶ月・男の子
母乳で育てていた間は、便が柔らかいのは当然だと思っていましたが、母乳をやめて完全に離乳食や幼児食だけになっても、 便が水のような状態です。柔らかい上に回数が多くて、1日に5、6回うんちをするので、おむつかぶれがなかなか治りません。 これも生まれたときからずっと、小児科でおむつかぶれの薬をもらって毎日塗り続けています。 母乳をやめてからでも便が柔らかいのは珍しいことではないのですか?おむつかぶれしている部分も、 色素沈着してしまっていてかわいそうになります。
(なる さん)
一般的に母乳を飲んでいる乳児の便は柔らかいのですが、普通の食事になれば普通の便になることが多いです。 とはいうものの、子どもの排便は多種多様で一概に言いきれないのもまた事実です。今回の場合は、 水のような便が生後から継続的に続いているとのことですので、腸やその他の原因を調べたほうが良いと思われます。
■子どもの便はみな同じ?
便の回数、色、固さはお子さんによって様々で、お子さんの体調や食べたものによっても変わってしまい、 個人差が大きいです。また母乳を飲んでいるお子さんは便が柔らかい傾向にあります。 小さなお子さんの場合は、食べた野菜などがそのまま便に出ることがありますが、これは吸収が悪いわけではなく、 咀嚼(そしゃく)が不十分ということです。
■なぜ下痢になるの
食べ物は胃から十二指腸、小腸、大腸を経て直腸から便として排泄されます。 この過程で何らかの異常や障害などがあると、下痢になったり便秘になったりすることがあります。 例えば水分の多くは小腸で吸収されますが、ここで水分の吸収ができなくなると、 便は量の多い水っぽい便になってきます。これら腸管での吸収の状態や、 食べ物の通過時間が短かったり長かったりすることで、下痢や便秘になります。 また腸の粘膜が傷ついたり機能が低下したときも下痢になります。
■急性と慢性は何が違う?
下痢は大きく分けて急性の下痢と慢性の下痢があります。急性の下痢の多くは、 急性胃腸炎や食中毒などの感染症が原因です。通常は一過性のもので、長くても2、3週間で改善します。 慢性の下痢は、腸自身の問題が原因となる場合や、乳糖などを分解する酵素が欠乏する場合、 またミルクなど食物に対するアレルギーが原因となることがあります。
■今回の場合
出生時からの下痢が続いているので慢性下痢ということになります。食べ物の分解・吸収や便の状態、 ミルクアレルギーの有無などのチェックは一度したほうが良いと思います。それには病院での検査が必要になります。 便の中の脂肪や好酸球(白血球の一種)の有無、血液検査、場合によっては腸の粘膜の検査が必要な場合もあるので、 大きな病院が良いかもしれません。また下痢が長期になると栄養上の問題が出てきます。 体重増加や発達についても合わせて診てもらうことをお勧めします。
■おむつかぶれについて
便の状態や回数が改善しないと、なかなか治すのは難しいと思いますが、 家庭でできる対処方法をいくつか挙げたいと思います。まずは清潔な状態を保つことです。 便がお尻に当たっている時間をなるべく短くします。そのためにはおむつを何度も代える必要があります。 そしてお尻の皮膚に刺激を与えないようにするため、汚れたお尻はゴシゴシこすらずに、 なるべく臀部浴(お尻をお湯で洗うこと)を行います。臀部浴の後、お尻の水滴を拭うときもこすらずに、 タオルを押し当てて水分を取ってください。その後は軟膏を塗ってあげて下さいね。
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1972年長野県生まれ。1997年某国立大学医学部卒業、2003年に医学博士取得。主な研究テーマは白血病と細胞周期。 現在、地方中央病院の小児科勤務。元来の子供好きで、優しく丁寧な診察がモットー。子供は国の宝を信条として、 自身のサイト『
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』とメルマガ『
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』でも子ども相談室を実施。その丁寧な回答ぶりで好評を得る。忙しい診察・研究のかたわら、2年に1回の沖縄旅行を楽しむ。
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