子どもの健康に関するお悩みに、現役医学博士の小児科医ユンタ先生がお答えします。
育児のまぐまぐ!
子どもの健康をアドバイス 小児科医ユンタ先生のすこやかカルテ 今すぐ病院へ連れていくほどではないけれど、わが子の健康面で気になることはありませんか?全国のママ、パパから寄せられたお悩みに小児科医ユンタ先生が答えます。
症状

健康診断で「多血傾向」と診断されました

症状が見られるようになった時期1年前と2ヶ月前の血液検査
お子さんの年齢と性別2歳10ヶ月・女の子
症状の詳細
保育園の健康診断で、過去2回にわたって多血傾向と指摘されました。要観察という状況ですが気になります。 本人は食欲も旺盛で、好き嫌いなく何でも食べてくれます。ただ、生まれたときから乳製品アレルギーで、 1歳のときアナフラキシーショックで入院したことがあります。それ以外は特に変わった様子は見受けられません。 多血傾向とはどういうことなのでしょうか。教えてください。
(ゆうゆう さん)

ユンタ先生からの回答
多血とは文字通り血が多いことなのですが、この場合は赤血球が多いことを指すと思われます。 程度にもよりますが、赤血球が多めということ以外の問題がないならば、経過観察で良いと思われます。

■多血とは


赤血球増加症と同様の意味で使われていると思われます。赤血球は、 白血球や血小板などと同様に骨髄で作られる血液成分の1つで、酸素を運ぶ役割などを担っています。 この赤血球が正常上限を越えて増加しているときに、多血(赤血球増加)と言います。

■多血の原因は


赤血球増加症には大きく分けて2種類あり、骨髄から発症する場合と、 骨髄以外の原因で赤血球の酸素濃度が低下する二次的な場合があります。 骨髄から発症する場合は高齢の方に多く、小児ではまれな病気です。 体は一定の酸素量を必要としますので、 酸素濃度が低下すると赤血球を増やして低酸素の状態を改善させようとし、多血になります。

低酸素状態になる原因は、肺や心臓に問題がある場合もありますが、 標高が高い土地で過ごすことも低酸素の原因になります。一般に高地に住んでいる方の方が、 平地に住んでいる方より赤血球は多めです。

■症状は


骨髄から発症する場合は、脾臓(ひぞう:臓器の一種)が腫れたり、 赤血球以外に白血球や血小板が増加したりします。二次的に発症する場合は原因にもよりますが、 酸素が足りないのでチアノーゼや“ばち指”(太鼓のばちのように指の先が太く、丸くなっている状態)、 粘膜の充血などが起こります。症状がひどいと頭痛や高血圧になることもあります。

■治療は


肺や心臓などのもともとの病気がある時は、その治療を行います。 また原因によっては瀉血(しゃけつ:体から血液を抜くこと)を行うこともあります。

■今回の場合は


全身の状態に問題はなく、特に症状もないようです。多血と乳製品のアレルギーは直接関連していないと思われます。 また、多血“傾向”とのことですので、赤血球増加の程度はそれほど強いものではないと思われます。 現在無症状で、二次的に多血になる原因がなく、その程度も著しいものでないならば定期的なチェックだけで良いと思われます。
ユンタ先生に、子育ての悩みを相談したい!という方は
>> こちらの専用投稿フォームからどうぞ <<
小児科医ユンタ先生のすこやかカルテの最新号がいち早く読める!
育児のまぐまぐ!の登録はこちら→メールアドレス
≫読者登録規約※読者登録前にお読みください
1972年長野県生まれ。1997年某国立大学医学部卒業、2003年に医学博士取得。主な研究テーマは白血病と細胞周期。 現在、地方中央病院の小児科勤務。元来の子供好きで、優しく丁寧な診察がモットー。子供は国の宝を信条として、 自身のサイト『 子供健康Q&A』とメルマガ『現役医学博士の小児科医が貴方のファミリードクター』でも子ども相談室を実施。その丁寧な回答ぶりで好評を得る。忙しい診察・研究のかたわら、2年に1回の沖縄旅行を楽しむ。

【プレゼント情報】
【教育のまぐまぐ!人気コンテンツ】
【おすすめ情報】

育児のまぐまぐ!TOPへ
 
ジャンル別まぐまぐ!( マネー | 転職 | 英語 | 資格 | | 旅行 | 映画 | 競馬 | 教育 | 育児 | | 占い | 懸賞
まぐまぐトップページへ