赤ちゃんの授乳間隔は新生児期、生後1ヶ月、2ヶ月と時間が経つにつれて変わっていきます。また赤ちゃんは全員同じではないので個人差が出てきます。新生児の時期を過ぎると日中の睡眠時間が徐々に減少し、夜間の睡眠時間が増加していきます。寝ているところを無理に起こして3時間にこだわる必要はないと思います。
■母乳育児
母親の内服薬の関係で母乳を飲ませることができない場合などには、粉ミルクは便利なものです。しかし近年はまた母乳の良さが再認識され、母乳育児に積極的な施設が増えています。WHOでも母乳育児が推奨されており、早期に母乳を開始すること、母子同室などがすすめられています。
■母乳の変化
出生後、早期に出る母乳(いわゆる初乳)と後になってから出てくる母乳(成熟乳)の成分が違うということは良く知られています。初乳は成熟乳と比べて脂肪や炭水化物が少なく、蛋白質や免疫グロブリンが多くなっています。免疫グロブリンが多いことで抵抗力が付く、と言われます。成熟乳では、脂肪などの量が増えてカロリーが高くなります。また、成熟乳でも出始めの母乳(前乳)と後半の母乳(後乳)では脂肪量が変わってきます。そのためしっかり母乳を飲ませることが大事です。
頻繁に授乳すると脂肪分の濃度があがり、“濃い母乳”と言われるものになります。他に、母乳が乳房に残っていると乳腺炎の原因になります。乳腺炎のときには母乳のナトリウム濃度が上がります。そのため少ししょっぱいと感じることがあるかもしれません。このようなことから「たまり乳はおいしくない」と表現されているのかもしれません。
■母親の食事
母親が食物除去をしても、長期的なお子さんのアレルギーに関してはほとんど関係ないようです。そのため母親の食事制限は行わない、という考えが一般的だと思います。大事なことは母親がバランスの良い食事を十分摂ることです。発疹に関してはスキンケアを丁寧に行うということでよいと思います。
母乳と髪の生え方の関係については確認することができませんでした。しかし個人的な見解としては、ミルクだからと言って発疹がでたり髪が逆立ったりするのか、と言われるとかなり疑問なのですが…。
■おっぱいを飲ませるとき
一般には泣いたら飲ませる、と考えられていますが、このタイミングでは少々遅いようです。もぞもぞしだしたり、口を動かし始めたり、声を出し始めたときなどが母乳をあげるサインになります。また、深い眠りのときに母乳をあげようとは試みないほうが良いようです。おっぱいを飲む間隔は一律ではなく、お子さんによってまちまちです。上述のような母乳の変化も踏まえて飲ませてください。それから、成長するにつれて夜間は眠るようになり、おっぱいを飲む回数が減っていきます。空腹で泣き疲れてしまうことはないか、体重はちゃんと増えているか、ということを指標にしてください。母親が3時間のプレッシャーに縛られてしまうと、母乳の作られ方にも影響します。楽しい育児を目指してください。