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症状

平熱が35度台の低体温、体に影響は?

症状が見られるようになった時期今までずっと
お子さんの年齢と性別8歳3ヶ月・女の子
症状の詳細
子どもの低体温が気になります。平熱は35度台で、特に体調は悪くありません。風邪もひきにくく、冬でも薄着で寒がりもせず、夏はびっくりするくらい汗かきです。朝ごはんは必ず食べますし、夜は早めに寝ます。ですが気になるのは、おねしょがまだ週に2〜3回あることと、足が氷のように冷たいことです。また夜中はおねしょに関係なく必ず目をさまします。毎日時間帯を変えて体温をはかっていますが、34.3度のときもあります。少しでも体温を上げたいと思いますが、どうしたらいいのかわかりません。
(ルナピョン さん)

ユンタ先生からの回答

今回は、平熱が低いという体温調節障害のご相談ですね。通常、体の深部は誰でもほぼ一定の温度が保たれていますので、まずは深部の温度の確認をしましょう。測定部位としては、口腔(こうくう)や直腸の温度です。その場合の体温計は専用のもの(直腸用など)が薬局に売っていますし、病院で測ってもいいでしょう。

その結果、深部も体温が低い場合は、内分泌の病気などがないか医師による診断が必要です。病気がないと診断されたら、基礎代謝を増やして熱を生み出す力を上げる方法を行いましょう。食事、運動などが中心ですが、漢方などを取り入れても良いかもしれません。

■体の温度

体の温度は場所によって異なります。特に外気温が低いときなどは体の中心(胸やお腹)の温度と、手足(特に指先、足先)の温度に差がでます。そのため体温を測るときは、このような影響が出ない場所で測定する必要があります。ちなみに日本で通常用いられる脇の下での測定は注意が必要です。脇の下はお腹のように温度が一定に保たれる場所ではなく、環境などの影響を受けてしまう場所だからです。そのため脇の下を閉めたまま測り始め、そのまま開放しないように気をつける必要があります。脇の下の温度が安定するまで、着衣の状態でも5〜10分必要です。口の中の温度と比較してみるのも良いでしょう。

■体温の調節

体には温度を感じる場所があります。その温度情報が脳に送られて、体温の基準値と比較して体温の上げ下げを調節していきます。

安静時は主に脳や内臓で、運動時は主に筋肉で熱を作って、体温を維持または上昇させます。寒いときに震えるのも筋肉を動かして熱を作るための動作です。ちなみに寒い場所では体の中枢(頭や内臓など)に血液が回るようにするために、手足の血管は収縮します。そのため手足の血液循環が悪くなり冷たくなります。

一方、熱の放散が行われると体温を下げるように作用します。具体的には薄着になる、皮膚温と環境温の差が開く、風がある、汗をかくなどです。暑い時に薄着になって汗をかくのは放熱のための行動です。

このような熱を生み出すはたらき・熱を放散するはたらきのバランスが崩れると、平熱が変わってきます。

■今回の場合

冬でも薄着で平気であり、夏は汗が多いとのことなので、お子さんは体温の基準値が低めなのかもしれません。また冬に薄着だと皮膚と空気の触れる面積が大きくなり、熱が奪われやすくなります。そのため、より手足が冷たくなることを助長します。平熱が35度だからといっても大きな問題はないのですが、甲状腺ホルモンや副腎皮質ホルモンのように筋肉や内臓に作用するホルモンの分泌バランスが崩れるような病気がないか確認することは必要だと思います。

その上で、規則正しい食事(これはもう実践できていますね)、運動(筋肉量が増えると基礎代謝が上がり、熱を生み出す量が増えます)が基本になります。明け方は気温も下がるので体温も下がりやすいです。布団の足元が開かないように毛布で覆う、きつくない靴下や手袋を着用するといった工夫が必要かもしれません。足浴なども良いと思います。

また、陰陽の考え方で南国産の食べ物は体を冷やすように働き、北国産の食べ物は体を温めるように働く、というものがあります。これに関してはどこまで正しいか分かりませんが、もし南国フルーツのようなものを好んで食べるようでしたら一考の価値はあると思います。漢方なども陰陽の考えが基本にありますので体質改善、ということならば漢方薬の服用も考慮してもいいかもしれません。

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1972年長野県生まれ。1997年某国立大学医学部卒業、2003年に医学博士取得。主な研究テーマは白血病と細胞周期。 現在、地方中央病院の小児科勤務。元来の子供好きで、優しく丁寧な診察がモットー。子供は国の宝を信条として、 自身のサイト『 子供健康Q&A』とメルマガ『現役医学博士の小児科医が貴方のファミリードクター』でも子ども相談室を実施。その丁寧な回答ぶりで好評を得る。忙しい診察・研究のかたわら、2年に1回の沖縄旅行を楽しむ。

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