「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

193.トイレトレーニングで娘がおしっこ恐怖症に…

みのパパさんからの相談 2歳6ヶ月の女の子

トイレトレーニング中、おしっこを教えてくれたので便座に座らせた際に、今にも出そうだったので、泣いて嫌がるのを無理に座らせ続けてしまいました。その後、おしっこ自体を我慢するようになってしまい悩んでいます。オムツをしていてもずっと我慢をしていて、7〜8時間も我慢していることもあります。お風呂に入ると、すぐに湯船に入りおしっこをしますし、ひざの上でしばらく抱っこしていると落ち着いてくるのでしょうか、おしっこをします。普段はおしっこをしたくても股間を押さえモジモジしていることが多いので、膀胱炎、ひいては腎臓の病気にならないかと心配です。

自分が無理強いしてしまったために、娘につらい思いをさせてしまい、何とかできないかとご相談させていただきます。日中は妻と2人きりのことが多く、おじいちゃん、おばあちゃんとのかかわりは一切ありません。言葉が遅く、未だに意思の疎通もできない状態なので、「おしっこをしても大丈夫なんだよ」と伝えているのですが、うまくいきません。何かよい方法はないでしょうか?

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ぴっかりさんからのアドバイス

他に原因があるのでは?

うわあ、パパとしては責任重大で、落ち込んでしまいますよね。ただ、子どもって、大人が考える以上に回復力をもっているもの。たった1回、「泣いて嫌がるのに、無理強いした」というだけで、そんなに気持ちを引きずることはないはずですが。

もともとトイレトレーニングがうまくいかず、悩まれていたのではないでしょうか?そういった焦りもあって、パパも少し頑張りすぎたのでは?だとしたら、以前からのお子さんの“傾向”を振り返ってみる必要があるのではと思います。

トイレトレーニングが難しい子

トイレトレーニングは、ある程度の試行錯誤はあっても、年齢が上がるにつれ、だんだん自然にできるようになってくるものです。ところが、そういった自然発達があまり見られず、とても苦労してしまうタイプの子どもがいます。

そういう子は、たいてい緊張しやすい傾向があります。おしっこやウンチを出すときは、力を入れる以上に、体がゆるまないと出てこないのです。お風呂に入ったり、抱っこをしてあげると出てくるのは、そういったことで心身の緊張がゆるむからでしょう。

パパのせいではない、もともとの緊張のしやすさは、「抱っこをしたときに、体が突っ張る」「あまり泣かない」「表情が固い」「甘えの要求が弱い」といった傾向からもうかがわれると思います。「言葉の遅れ」も、過緊張からくる場合があります。

まずはリラックスできるように

「この子に申し訳ないことをした」と腫れ物に触るような接し方は、逆効果だと思います。緊張しやすい子は、まわりの人に気をつかわれると、よけいに恐縮して緊張してしまうからです。むしろアバウトな育児の方が、案外、子どもは気楽でしょう。

トイレのことは、「まあ、そのうちなんとかなるさ」という気持ちでいた方が、お子さんの緊張は少なくなるはずです。トイレトレーニングはぼちぼちにして、それ以外の身辺自立を励まして、自信を持ってもらうとよいでしょう。

また育児全般で、抱っこをたくさんしてあげたり、じゃれあい遊びをしたり、親子でキャッキャッと盛り上がれるような接し方もいいですね。笑ったり、泣いたり、怒ったりという感情表現(感情発散)は、心身の緊張を解き放ってくれますから。

パパとしては、おしっこが上手にできれば「肩の荷が下ろせる」と思っているかもしれません。でも、お子さんとしては、「おしっこができても、できなくても、大好きだよ!」と言ってもらえた方が、安心すると思いますよ。

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