「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

192.小学校でいじめられた私と性格が似ている息子が心配…

うりぼうのママさんからの相談 2歳6ヶ月の男の子

息子の性格が、あまりにも自分に似すぎていて不安になります。緊張しやすく、恥ずかしがり屋、甘えん坊で自信がなく、「ごめんなさい」「ありがとう」が言えません。また、10ヶ月で歩き出したため、積極的に親子教室などに参加していて、お友達もたくさんいるのですが、私から離れてリズム遊びなどを全くしません。同じように集団の輪の中に入っていかなかったお友達も、徐々にできるようになり焦る気持ちもあります。気持ちがわかるので、頭ごなしに叱らないようにと諭すことを心がけてきたのですが、最近、育て方を失敗したのかと悩む毎日です。このままだと、私のように小学校でいじめられ、親との折り合いが悪く、生きにくい人生を送るのではないかと、心配でなりません。どのように育ててやれば、自信のある子に育つのか教えてください。

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ぴっかりさんからのアドバイス

存在を認める・個性を認める

子育てを始めると、親自身が子どもの頃から抱えてきた“苦しい感情”が吹き出してくることがあります。忘れていたはずの嫌な記憶が、よみがえってきたり…。相談者のママも、そういったことに悩まされているようですね。

いじめにあっていたという子ども時代。それでも親から存在を認められ、「よく頑張っているね」「あなたはあなたでいいのよ」「あなたのステキなところ、パパやママはちゃんと知っているよ」と言ってもらっていたなら、ずいぶん違っていたことでしょう。

周囲の環境がどんなに大変でも、“心の安全基地”であるパパやママが「存在を認めてくれる」「個性を認めてくれる」のであれば、自信は自然に育っていくのです。それは、お子さんの場合も同じですね。

直そうと焦ると逆効果

「緊張しやすい」「恥ずかしがり屋」といったことがなくなっていくと、お子さんは生きやすくなるかもしれません。でも、ママの努力にもかかわらず、なかなか直らないところを見ると、それらはお子さんの個性なのかもしれませんね。

だとしたら、直してあげたいというママの気持ちが、「あなたの個性はダメ」、「今のあなたは、ダメな子だよ」というメッセージとして伝わってしまう可能性があります。緊張しやすい自分、恥ずかしがり屋の自分を感じるたびに、「ボクはダメな子だ」と思ってしまう…。これでは、自信のつきようがありませんよね。

“ありのまま”を抱きしめる

個性を認めてもらい、「緊張しやすくて、自分でも困るよね」「恥ずかしがり屋さんでも、かわいいよ」と言ってもらえると、子どもはどんなに安心することか。「自分は自分でいいのだ」という安心感に満たされることによって、自信は育っていくのです。

ママが苦しかったのは、自分の個性を認めてもらえなかったからではないでしょうか。親に認めてもらえないと、自分自身も、「自分がダメ」と思い込んでしまいがちです。でも、せめて「自分は、自分の味方」でいてあげてくださいね。

「小学校でいじめられても、親との折り合いが悪くても、生きにくい人生でも、よくぞここまで頑張ってきたね!」と自分を抱きしめてあげてください。自分の個性を許してあげてください。“今の自分”が抱きしめられると、“今の子ども”も抱きしめられると思いますよ。

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