「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

067.指しゃぶりするようになりました

のんさんからの相談 3歳9ヶ月の男の子

3歳9ヶ月の男の子で、父、母、本人、弟の4人家族です。4ヶ月前に弟が生まれました。生まれた1、2ヶ月後から指しゃぶりをするようになりました。

「どうして指をしゃぶるの?」と聞くと、「寂しいから」と答えます。もともと怖がりで慎重な性格でしたが、最近、特にいろんなものを怖がるようになりました。たいへん人なつこい性格で、お友だちや大人が遊びに来ているときは全く平気なのですが…。

また、怒られるようなことをわざとやってみたり、叱られても反抗的な態度を取ったりします。叱ると逆効果なのはわかるのですが、悪いことを見逃すわけにもいかず、対応に困っています。

これまでも反抗期は何度か波があったので、今回もそれかと思いますが、弟が生まれた時期で赤ちゃん返りもあるのではと思います。なるべく言葉で「あなたが大切」と伝えるようにはしていますが、やはりそれだけでは不足なのでしょうか。

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ぴっかりさんからのアドバイス

指しゃぶりの理由を聞くと、「寂しいから」という答えが返ってきたのですね。なんと正直な告白なのでしょう!ママを信頼している証拠ですね。『弟が生まれた1,2ヶ月後から指しゃぶりをするようになった』ということからも、理由ははっきりしているようです。

ただ、『もともと怖がりで慎重な性格』『これまでも反抗期は何度か波があった』ということですから、神経質な面があり、けっこう付き合いにくいお子さんなのかもしれません。こういうタイプのお子さんは、実は甘え下手であることが多いのです。

『たいへん人なつこい性格で、お友だちや大人が遊びに来ているときは、全く平気なのですが』ということですが、みんなが帰った後で、急に機嫌が悪くなるようなことはありませんでしたか?だとしたら、本当は人との関係で緊張するのに、平気なフリをして頑張ってしまっているふしがあります。

平気なフリで不安を溜め込む子どもは、溜まったストレスがあふれてくると、急に反抗的になってしまう傾向があります。「どうせボクは、一人で頑張るしかないもん!」とスネはじめると、怒られるようなことをわざとやったりしてしまうのです。

困った行動の根っこには、「赤ちゃんが生まれた寂しさ」があるようですから、必要な時は叱ると共に、その一方で、 “赤ちゃん返り”を励ましていくとよいですね。上手な“赤ちゃん返り”ができる子どもは、ちゃんと寂しさを乗り越えていけるのです。

その意味で、『最近、特にいろんなものを怖がるようになった』というのは、上手な甘え方だと思います。あと、妙にママにまとわりついてきたり、抱っこしてとダダをこねたり、赤ちゃんの真似をしたり、赤ちゃんにヤキモチを焼いたり…。

こういう行動ができる子どもは、それはそれで手はかかりますが、“変な行動”は出にくいのです。一時的には大変ですが、ひと山越えると、ぐんとお兄さんらしさを発揮するようになるはずですよ。

『なるべく言葉で「あなたが大切」と伝えるようにはしています』というお母さんの工夫は、とてもいいと思います。でもそれに付け加えて、コツをあと2つ。

ひとつは、言葉より、からだを通しての方が気持ちが伝わりやすく、安心感を持ちやすいということ。だから抱きしめてあげたり、なでてあげたりということも、なるべくやってあげるといいでしょうね。

それから、もうひとつ。子どもは「ヤダ!ヤダ!」と言うことで、気持ちをリセットしていくものです。だからそういう時は、慌てて押さえようとせずに、「ああ、こうやって気持ちを発散しているんだわ」と思っていればいいのです。

赤ちゃんのお世話で大変なこの時期、上の子への配慮はとても疲れるもの。だから、できる範囲でいいですから、ぼちぼちペースでやっていってくださいね。

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