「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

068.ほめて育児するなんて、生ぬるくないですか?

ひまわりさんからの相談 8歳・4歳の男の子

我が家には、8歳・4歳・6ヶ月の3人の息子がいます。このごろ育児書なんかを読む機会が多いのですが、どんな方も「ほめてほめて」と言っています。正直「こんな生ぬるくていいのか?」と思ってしまうのですが。

何度も言ってるのに、知らん顔をしてたり、おもちゃを出しっぱなしにしてたり…。一度は思いとどまって、やさしく言うようにしているのですが、そんな風に言ってる間は、言うことを聞いてくれません…。そしてついに爆発!!大声で怒鳴ってしまってます。それって、やっぱり良くないのですか?

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ぴっかりさんからのアドバイス

“ほめて育てる”“感情的にならない”“いっぱい愛情を注いであげる”などなど、育児界(?)の常識みたいなものって、ありますよね。ある意味、本を読まなくても、人に言われなくても、「それぐらい、わかっているよ!」と言いたくなるようなこと。

それは“正しいこと”かもしれませんが、実際は、そうも言っていられないことも多いですよね。一生懸命ガマンして、「正しい親になろう」と無理をしすぎると、イライラが溜まってきます。やがてイライラが満杯になり、かえって大爆発してしまったり…。

“良い親”になろうと頑張りすぎると、子どもに対しても、“よい子”であることを、過大に要求しがち。でも、良い意味で“いい加減な親”であれば、子どもの非も、おおらかに許してあげられる余裕が出てきそうですね。

“いつもニコニコ”ということにこだわりすぎると、どこか無理のある親子関係になりそう。だから、“これは叱りたい”と思った時は、無理にガマンせずに、叱ってしまってよいのだと思います。叱りすぎたら、あやまればいい。それが、自然な人間関係だと思うのです。

家庭というのは、良くも悪くも“素顔の自分”でいてよい場所なのではないでしょうか。親にとっても、子どもにとっても。だからこそ、ホッと安心できる場所なのです。

“怒ってはいけない”と無理しすぎると、イライラが溜まります。イライラが溜まりすぎてからキレると、反動で、かえってひどい叱り方になりがち。そうなると、“ニコニコ”と“大爆発”という両極端の往復になってしまうのです。

“まあ、人間、怒りたい時もあるさ”とおおらかに構えるていると、“ニコニコ”と“大爆発”の中間ぐらいの、 “プチ切れ”ぐらいですむようになります。そうなると、しつこい叱り方になりにくく、かえって、親子共々、気持ちの切り替えが早くなるはずです。

親のイライラが溜まりすぎるような子育てのアドバイスは、どこか変なのではないでしょうか。親がそんなに無理をしなくても、子どもの心の中には“ちゃんと育っていく力”が生まれながらに備わっているのです。だから肩の力を抜いて、自然体でいっていいのですよ。

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