「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

218.内向的で、自己中心的な子どもには、どう接したらいい?

ふうたさんからの相談 6歳の女の子

内向的で自己中心的な娘の態度に、どう対処していいのかわからず、相談させていただきます。
他人の注意を素直に聞けず、些細なことでも目をつり上げてふてくされます。自分の思い通りにならないことに対しても、常にそうです。
また、極度の恥ずかしがり屋で、たまに会う人に対しては、大人・子ども・赤ちゃん問わず会う前から緊張していて、実際会っても顔も見れなければ、挨拶もできない状態です。他のお子さんを見ていても、ここまでかたくなな態度をとっている子などいません。
また、一人っ子のためか、遊びも自分中心で、遊び方も好きなように決めてしまいます。そのつど娘には、みんなと相談するようにと促すのですが、毎回なので、そのうち遊んでくれる子などいなくなってしまうのではないかと心配しています。
保育園の先生には“しっかり者”と言われるのですが、違和感を感じています。今までの育て方に問題があったんだ…、と毎日毎日後悔ばかりしています。現に私の顔色をうかがうことが、まさにそうなのだと思います。自己評価が低く、自分に自信がないことの表れなのでしょうか。"甘えさせてもらえずに育った子"という子どもなのでしょうか。こんな娘でも、普通の子になれるのでしょうか。親として何ができるのか、恥ずかしいことですが、わからないのです。

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ぴっかりさんからのアドバイス

わかりにくい性格

結論的に言うと、お子さんの態度は、育て方のせいとは言えない気がします。生まれつき繊細なタイプの子が、自分ひとりで無理にがんばろうとすると、こんな感じになってしまうことがあるのです。

親から見て、一番イライラしてしまうのは、「子どもの性格(個性)が理解しにくい」ことではないでしょうか。内向的で緊張しやすいお子さんだとしたら、当然、自己主張が苦手なはずで、そうなると人の言いなりになってしまうことが多いはずです。

反対に、仕切り屋で自己中心的なお子さんなら、ほとんど緊張することはなく、大胆不敵に振る舞うことが多いことでしょう。でもお子さんは、そのどちらでもない。「この子の心の中は、いったいどうなってるの?!」と思ってしまいますよね。

子ども自身が悩んでいること

もともとの本当の性格は、「恥ずかしがり屋の恐がりさん」なのだと思います。でも、「恥ずかしがり・恐がりなんて情けない!」というがんばり屋さんなので、緊張なんかしない強気の性格を演じ、かっこ悪い自分を隠そうとしているのでしょう。涙ぐましい努力ですね。

恥ずかしかったり、恐かったりなら、そういった個性をまる出しにして、「恥ずかしいよ〜!」「怖いよ〜!」と親に助けを求めればいいのに。親のところでベソをかけばいいのに。そんなふうな行動がとれると、恥ずかしさや恐怖は消えていきやすいのですが。

ママのせいではなく、本人が「こんな自分じゃダメだ。もっと、素敵な自分になるんだ」と、ひとりで無理にがんばろうとするから、いろいろなことが裏目に出てしまっているのです。なんか、気の毒ですね。

まずは、ホンネを見抜いてあげる

接し方のコツは、まず、ここで説明したような「お子さんの心の中で、なにが起きているのか」をわかってあげること。それから、「恥ずかしがり屋の恐がりさん」という本当の個性が表現できるように、受け止めてあげることでしょう。

「恥ずかしいよ〜!」「怖いよ〜!」と親に助けを求めてきたり、ベソをかくような様子がでてきたら、もう最高! 自分の弱点がさらせるようになると、行動はグンと落ち着いてくるはず。でも自分の弱みをさらすということは、とっても勇気のいることですから、安心感をたっぷりあげてくださいね。

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