「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

219.お友達と遊ぼうとしないのは、性格? 障害?

みじゅさんからの相談 2歳3カ月の女の子

2歳3カ月になる女の子のママです。うちは、人見知りなのか、児童館や子育て広場のような、同じくらいのお友達がいる場所に行くと、ママにべったりで離れません。でも、そのような場でも、手遊び歌やダンスなどが始ると、先生のやる事を真似して楽しそうにやっています。その反面、家の中では、上にお兄ちゃんがいるのですが、大きな声で騒いで遊んでいます。
家での様子と集団での様子が全く違うので、おとなしい子と思われがちですが、少しでも自我を外でも出せたらと思っています。また、上の子は軽度の知的障害があるので、ちょっとした他のお友達との違いにも心配になってしまうのですが、このような場合は障害とかではなく、性格と考えて良いのでしょうか?

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ぴっかりさんからのアドバイス

性格か否かの見分け方

お友達との関係や集団参加がなかなか進まない時、それが性格や個性だとしたら、あせらないで、長い目で見てあげたいですね。でも、それが単に性格のせいではないとしたら、早めに対策を考える必要がありそうです。

お友達がいると緊張してしまうのなら、「ドキドキするよ〜」とママに訴えたり、まとわりついたりするはずで、それが自然な行動です。このように、ママに甘えたり、助けを求めたりということができる子は、まずは心配ないと言えます。

というのも、自分の気持ちを親に伝えようとする子どもは、人間関係の基本(自己表現)ができているから。家の中でリラックスして自分を出せるのも、先生の真似ができるのも、“実力”がある証拠です。ご相談の文面を読む限り、心配しなくてもよいのではないでしょうか。

早めの対策が必要なケース

相談のケースとは違って、お友達がいると、ママの方に来るのではなく、ママとは反対の方へ逃げていく子は要注意。緊張する気持ちをママに伝えようとするコミュニケーション意欲が育っていない可能性があるからです。

ママから離れてどんどん行ってしまうわが子を、「興味がありすぎ」「元気がありすぎ」と思っているママがいます。でも、活動的な子でも、ある程度ママと離れたら、不安になって戻ってきたりするはず。またはあきて、ママとの交流が出てくるはず。

それが「糸の切れたタコ状態」ということは、親子関係という人間関係の土台ができていない可能性があります。“親子遊び”が盛り上がらないとすれば、その発展型である“友達との遊び”が盛り上がるのは難しいのです。

大切な自己表現とは

「少しでも自我を外でも出せたら」ということですが、子どもにとって一番大切なのは、ホンネの気持ちの表現です。「ママにべったりで離れません」というお子さんは、緊張する!というホンネをしっかりと表現できていると言えるでしょう。

特に、引っ込み思案・人見知り・恐がり・神経質…といったタイプのお子さんにとって、「こわい」「いやだ」といったマイナス感情の表現は重要です。なぜならそういった表現は、不安や緊張を吐き出す効果があるからです。

ひょっとしたら、軽度の知的障害がある上のお子さんは、あまりマイナス感情を表現しなかったかもしれませんね。でも、むしろ、妹さんのような行動のほうが自然なのです。ご安心ください。

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