「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

243.注意するとすぐに泣くため、話ができません

うさこさんからの相談 4歳2カ月・女の子

産まれたときからよく泣く子で、人見知り、恐がり、痛がりで、ある程度の会話ができるようになる3歳頃までは、外出先でも家でママと2人のときでも、よく泣いていました。最近では思ったことが言えるようになってきたので、「怖い」や「痛い」、「〜がしたかった」等は言葉でちゃんと教えてくれますが、間違いを指摘したり、危ないことなどを注意すると、優しく注意してもすぐに泣きます。泣き始めてすぐ、苦しそうな嗚咽をしながら息が詰まったように吐きそうな感じで「オェッオェッ」とすごく息苦しそうになるので、いつも話を即刻中断し、よしよしと慰めて落ち着くのを待ちます。落ち着いた後は、いつもケロッとして何もなかったように笑って遊びます。この泣き方をされると、もうそれ以上話ができなくなってしまうため、いつも危険なことや間違い等、伝えたいことが中途半端にしか話せません。何かうまい伝え方はありますでしょうか。

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ぴっかりさんからのアドバイス

パワフルな心になるためには

子どもには個性の違いがあります。赤ちゃんの頃から、少々のことでは動じない子もいれば、相談のお子さんのように繊細で恐怖心が強い子もいます。このようなお子さんの場合、どうすれば「人見知り」「恐がり」「痛がり」などを克服できるのでしょうか。

それにはまず、マイナス感情を溜め込まず、しっかりと吐き出す(表現できる)ことが大切です。無理に我慢をさせすぎるとかえってストレスを抱え込むようになってしまい、年齢が上がっても不安を引きずることになりかねないからです。

「怖い時には、コワイ!コワイ!って、ママのところで泣いていいよ」「泣くだけ泣いたらスッキリして、自然に落ち着いていくから大丈夫」と接していると、年齢が上がるにつれ、その子なりのペースでも着実にタフな心になっていくはずです。

泣き下手さんの特徴

その点、相談のお子さんは、吐きそうになるほどですから「泣くのはもう十分」と思えるかもしれませんが・・・。実は「泣くと吐いてしまう」とか、「泣くとすぐにせき込む」というのは、泣き下手さんの特徴なのです。

「気持ちがこみ上げてくる」という表現があるように、泣きたい気持ちは体の下の方から上がってきます。それを我慢したい子は、ノドに力を入れて止めようとします。すると気持ちがノドの所につっかえ、せき込んだり吐いたりしてしまうのです。

「産まれたときからよく泣くだった」ということですが、泣き声がギャーッという感じではありませんでしたか? ギャーッという泣き声も、ノドに力を入れていれて我慢しようとするからです。

泣いているお子さんを抱っこしてなぐさめようとすると、体をよじって怒ることが多かったのでは? ママに身をまかせようとしないのも、「優しくされると、泣くのが止まらないじゃない!」と思うからです。

接し方のコツ

長泣きも、吐きそうになってしまうのも、泣くのを我慢しようとしているせいだとしたら、泣きやませようとするのは逆効果。「スッキリするまで、ママのところで泣こうね」という接し方のほうが、長い目で見た場合、泣き虫さんを卒業しやすいのです。

繊細で、注意された時のショックが大きいお子さんのようですので、注意をして泣き出したとしたら、まずは泣くだけ泣いてもらったほうがよいのではないでしょうか。気持ちを吐き出した後のほうが、理性が働きやすくなりますので、泣きやんでからゆっくりと伝えたいことを話すとよいと思います。ちょっと試してみてください。

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