「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

246.人見知りがまったくなく、誰にでも話しかける

ドリームフラワーさんからの相談 4歳の女の子

娘は、生まれてからこれまで人見知りというものが全くなく、人間が大好きで、誰にでも話しかけます。風邪を引いて病院に行けば、その場にいる人全員に話しかけ、笑いかけ、私がすみませんと謝って回ります。赤ちゃんの時からよく笑う子で、初対面の人にも泣かず、10カ月頃から喋り出し、1歳になるとある程度の会話が出来ていました。
小さいうちは、親から離れるのが不安で泣くのが普通だと思っていましたが、娘は逆で、通りすがりの怖そうなおじさんにも笑顔で話しかけるため、私の方がヒヤヒヤします。世の中には怖い人もいるんだよと話してはいますが、本人は相変わらずです。また、娘の会話量は普通の子の2倍3倍というくらい、とにかく常に喋っています。
こういった相談はあまりなかったので、少し不安でいます。娘のような性格は心配しなくて良いのでしょうか?
幼稚園などには通わず、私と毎日一緒に過ごしていて、週2ペースでお友達と遊ぶ機会を作っていますが、幼稚園に通わせた方が良いのかも悩み中です。人に会っても興奮しないようにさせるには、どうしたら良いのでしょうか?

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ぴっかりさんからのアドバイス

個性なら、そのつど言い聞かせを

子どもには、さまざまな個性があります。根っからの人なつっこさを持ったお子さんの中には、ほとんど人見知りがないという子もいるでしょう。そのフレンドリーな性格が、良い形で伸びていくといいですね。

もっとも、個性というものは、年齢が小さいうちはむき出しの形で表れやすいものです。相手の事情にお構いなしに話しかけることは、時に相手に迷惑がかかったり、逆に危ない目にあったりという可能性もありますね。

また、幼稚園などの集団参加場面などでは、周囲の状況を考慮しない自分勝手な言動になってしまうことも考えられます。ですから、そのつど注意しながら、その子本来の理性が育っていくことを見守っていく必要があります。

「無理をしている」という可能性も

ただ、「誰にでも笑いかけ、話しかける」という行動が、実は個性からくるものではない場合があります。人に対する不安や緊張を抱えながら、平気なふりで無理をしているというケースで、ご相談のお子さんも、そのような可能性がありそうです。

不安や緊張を感じた時、子どもは親にむかって不安を表現したり、甘えたり、ぐずったりするものです。しかし、平気なふりで頑張りたい子どもは、相手に笑いかけたり、話しかけたりすることによって、自力で不安をまぎらわそうとするのです。

おしゃべりが一方的で、会話(言葉のキャッチボール)にならないのは、相手に主導権を渡してしまうと不安だから。落ち着いて、流れに身をまかせるということは苦手なのではないでしょうか。

リラックスの導き方

人に会うと興奮してしまうのは、ハイになることによって、不安や緊張をまぎらわそうとするからです。不安や緊張を、素直にママに向かって表現できるようになると、もっと落ち着けるはずです。

そのためには、まずお子さんの“隠れた不安”に思いをはせながら、「ドキドキするね」「怖いよね」などと、気持ちの代弁をしてあげるといいでしょう。また、「そういう時は、ママにくっついていれば怖くないよ」と声をかけ、なるべく身体が触れるようにして、安心感を与えてあげるといいですね。

無理な作り笑いではなく、むしろ遠慮なく不安な表情が出せた方が、お子さんにとっては楽かもしれません。“孤立”から抜け出し、本当の意味での“自立”に向かうためには、いったん“依存”が必要な場合があるのです。

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