「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

248.極端な恐がりで、泣いたり暴れたり。どうすれば?

ひよママさんからの相談 7歳の男の子

昔からナイーブなところがあり、赤ちゃん時代は頭を打ちつけながら、夜泣きを繰り返すこともありました。多少はたくましくなったかなと思っていましたが、ところどころで、怖がりで繊細で慎重派な面が顕著に現れます。周りからは、真面目で素直で優しいねと言われます。
小学校は9月ごろまで送り迎えが必要で、学校に行く時はよく「お腹が痛い」と泣きべそをかきます。習い事に送っていく途中なども、「一人で通うときのために道を覚えながら歩こうね」と言うと、「できない、覚えられない」と泣き出したりします。水泳の授業で極端に怖がり、先生に心配されたり、予防接種も嫌がり、大暴れして診察室の椅子を投げ飛ばしたり…。学校で行事があった翌日に登校した際、机の位置が変わっていたために軽くパニックになり、大泣きで電話がかかってくることもありました。
学校には仲良しのお友だちもいるし、むしろ家よりも解放感を味わっているのでは?というくらい、のびのび楽しくやっているように見えます。私自身、何かにつけてナイーブな息子にイライラしてしまい、うまく付き合ってあげられていないなとも思うのですが(突き放してはいけないと思いつつ突き放してしまったり)、これからどのように付き合っていったらいいでしょうか?

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ぴっかりさんからのアドバイス

頭では、わかってはいるけど

子どもにはいろいろな個性があり、繊細すぎて困る子もいれば、大胆すぎて困る子もいます。もしそれが個性なら、しんぼう強くつきあっていくしかないですね。イライラせずに、個性を認めて接してあげることが大切なのではないでしょうか。

・・・などということは、お母さんとしては、言われなくてもとっくにわかっておられると思います。イライラしない方がいいに決まっているけど、でも、そうできないから悩んでおられるのですよね。自分自身の感情って、なかなか思い通りにいかないものですよね。

わかってもらえると、落ち着ける

たとえば誰かに、「お母さん、イライラしちゃダメですよ!」と言われたら、どんな気持ちになるでしょう。イライラがよけいにひどくなる感じがしませんか? それではもし、「そんなに毎日大変では、イライラしちゃうよね」と言われたら? ほんの少しでも気持ちが落ち着く感じになるでしょう。

これは実は、お子さんも同じなんです。「そんなに怖がるんじゃありません!」と言われたら、かえって不安が強くなることも。でも、「怖い気持ちが出てきて、困っているんだね」と言われたら、少しだけでも安心できるかもしれません。

お子さんだって、好きで怖がっているわけではなくて、「こんなかっこ悪い自分、早くなんとかしたい。でも、なんともならない」とカットウしているはずです。極端な恐怖心に、一番困っているのは、お子さん自身ではないでしょうか。

感情の自己コントロール法

赤ちゃんの時、頭を打ちつけながら、夜泣きを繰り返したということですが、こういうタイプのお子さんは、ストレス解消が苦手なことが多いようです。赤ちゃんは、泣くことによってストレスを吐き出します。でも、泣くことを無理にがまんしようとする赤ちゃんは、泣きそうになる自分に腹を立て、頭を打ちつけるのです。

でもそうなるとスッキリしないので、かえって長泣きになり、ストレスの吐き出し率も悪くなるので、不安や恐怖心を抱えこみやすくなります。ですから、泣き言をたくさん吐き出すようにしたほうが、かえって怖さが減っていきやすいのです。

パニックになったり、大暴れしたりするのは、平気なふりをしようとがんばったり、泣くのを無理に止めようとするから。「怖い時は、こわいこわい!ってベソをかいていいよ。泣きながらがんばろうね」という感じで接していった方が、薄皮をはがすように少しずつですが、だんだんに恐怖心がなくなっていくはずですよ。

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