「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

244.超未熟児で生まれた娘のイヤイヤがひどいです

ひーみさんからの相談 2歳5カ月・女の子

超未熟児で生まれた娘なのですが、娘がイヤイヤ真っ盛りで最近夜泣きがひどく、暴れて泣きやんだとおもえば遊び出したりで、夫婦共に疲れています。風邪をひいてから突然夜泣きがひどくなった気もします。
少し落ち着きがなかったりするので、療育センターで定期的に見ていただいており、やはり何か問題があるのではと毎日不安になってしまいます。昼間も眠たかったり思い通りにならないと怒ってどこででも寝転がったりします。とにかく何でもイヤといいます。
同居をしていて、わたしがイライラしたり部屋に閉じこもったりもするので、同居中の家族と上手く過ごせてないことなども関係があるのでしょうか。

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ぴっかりさんからのアドバイス

未熟児について

未熟児(低出生体重児)で、しかも早産の場合は、さまざまな合併症をきたす可能性があります。したがって、そのようなケースではNICU(新生児特定集中治療室)で保育器に入れられ、24時間の監視体制のもとにおかれることになります。

このような経験をした赤ちゃんの中で、後々になって発達に問題が出てきたり、極端な“育てにくさ”が出てきたりという例が、最近問題になってきました。私の相談室にも、時々そのようなケースでの相談があります。

“育てにくさ”の裏にあるもの

実際にお子さんにお会いしてみて、気持ちのやりとりをしてみると「泣きたい気持ちや甘えたい気持ちを、無理に我慢してしまう」という傾向がある場合がとても多いことに驚かされます。マイナス感情(ストレス)を溜め込んでしまっているのです。

相談のお子さんの場合でも、「イヤイヤ期に入ってからの夜泣き」という点が特徴的だと思います。一般的には、気持ちの吐き出しが上手になってくるイヤイヤ期には、むしろ夜泣きは収まってくるものです。

ところが、イヤイヤをストレートに出し切れない“我慢の子”は、泣きたい気持ちを夜まで持ち越してしまいます。そして夜寝る頃になって、溜め込んだ気持ちが爆発してしまうのです。「溜めて、溜めて、ドカン」は、泣き下手な子の特徴です。

風邪をひいたり眠くなったりという時は、通常なら「ここで甘えなきゃ、いつ甘える?!」という場面ですよね。ところが、「足手まといになってはいけない」と頑張って我慢してしまう子は、よけいに意固地な行動になってしまうのです。

「甘えるわけにはいかない!」と頑張ってきた

カウンセリングがある程度進んだ段階で、保育器体験のあるお子さんに「保育器の中では、ひとりぼっちで寂しかったね」と呼びかけると、明らかな反応(急に泣き出したり、怒り始めたり)が返ってくることが少なからずあります。

さらに、「寂しくても、ひとりで我慢するしかなかったね」となぐさめると、シクシクと悲しそうに泣く子もいます。「でも、もう一人じゃないから大丈夫。我慢しないで、ママに甘えていいんだよ」と言うと、ふえ〜んと甘え泣きに変わっていきます。

ご相談のお子さんも、きっと「迷惑をかけないで、頑張るぞ!」という気持ちが裏目に出てしまっているのではないでしょうか。「もう我慢しなくていいんだよ」と受け止めていくと、きっとステキな変化が出てくるはずですよ。

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