「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

242.海外での子育て、聞き分けのない長男にイライラ・・・

pirapiraさんからの相談 6歳6カ月・男の子

海外で、主人と二人で子育てしており、妊娠からずっと、一度も誰にも助けてもらったことがありません。専業主婦で、子育てに没頭してきました。しかし、長男が最近、私のいないところで主人に「お母さんがいないとホッとする」と言ったり、弟に「今のお母さんじゃなくて、新しいやさしいお母さん来てくれるから」などと言うのを聞き、ショックで悲しい思いです。
私の母が亡くなり、精神的にも必死に日々を過ごしているせいか、感情的に怒ってしまうことが多く、とくに長男はすぐに泣くのでイライラして叩くことが多いです。もちろん、このままではいけないと思っているのですが、どうしてもイライラします。
長男は成績も一番で体も大きく何の問題もない子ですが、聞き分けが悪く、「食事前に手を洗ってきて」や「公園から帰ろう」といった、他愛のないことですぐ泣きわめきます。落ち込んでしまってはいけないと思いつつ、どうしたらいいか分りません。

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ぴっかりさんからのアドバイス

孤立感は、子育ての敵

海外での子育ては、“親としての責任感”が、よりいっそう肩に重くのしかかってくる感じですね。そんな時、もしお母さんがお元気だったら、どんなに心強かったことか。簡単には会えないにしても、電話で声を聞くだけでもホッとできるのに・・・。

大変な子育てであっても、「ママ、大好き!」「ママ、ありがとう!」という気持ちのプレゼントをお子さんからもらうことができたなら、疲れも吹っ飛ぶのですが。わが子とでさえ“つながっていない”感じでは、ますます孤立感がつのりますね。

聞き分けの悪さの理由

でも、ご相談のような「他愛のないことで、すぐ泣きわめく」という子は、がんばり屋さんに多いのです。「成績も一番で、何の問題もない」というのは、楽々そうなっているわけではなく、お子さんなりにかなり頑張っている姿なのではないでしょうか。

不安や緊張があるのに平気な顔で無理をしてしまう子は、リバウンドとして「ちょっとしたことで、気持ちを爆発させる」ということが多いのです。無理をして頑張ろうとするのは、「ママの足手まといにならないように」という気持ちからなのです。

ショックな言葉の裏にあるもの

「5歳のわが子が、“ママを殺す!”と言う」といった相談を受けたことがあります。ぶっそうな言葉ですが、その真意を探っていくと、それは、「自分に対する自信のなさ」の屈折した表現でした。

子どもは自己表現力がまだ未熟ですから、びっくりするような言葉を口にすることがあります。ご相談のお子さんも、本当は、「ママが苦しそうでかわいそう。見ていられなくなる」と言いたいのではないでしょうか。ママが必死の思いで頑張ってやってきたことを、お子さんはちゃんとわかっていますよ。

一人ぼっちで頑張らなくていいのです。ご主人にも遠慮しないで、もっと助けてもらってはどうかしら? それから、息子さんはきっと、ママを助けたがっているのだと思います。「おばあちゃんが亡くなって、ママは寂しいよ〜」という気持ちだって、思い切って打ち明けてみると、きっとヨシヨシしてくれるはずです。

親子共々、平気なふりをして頑張ろうとすると、かえってリバウンドとしての怒りが出やすくなります。寂しい時は「寂しいよ〜!」と、自信がない時は「自信がないよ〜!」と泣きべそをかいた方が、親子共々、気持ちのリセットが上手になっていくはずですよ。

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