「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

238.我慢強すぎる息子…でも優しい言葉をかけると怒り出します、なぜ?

ちよたろうさんからの相談 2歳5カ月・男の子

いつごろからか、遊んでいて不意に痛みを感じた時(引き出しに指をはさんでしまったなど)、口をへの字に曲げて、じっと黙り込んでいることがあります。
「大丈夫?痛かった? ビックリしたねぇ」と声をかけると、急に怒って私を叩いてきたり、頭突きしたりして泣き出します。なぜ、こういう行動に出るのでしょうか?こういう時は、知らんぷりした方がいいのでしょうか。
また、ダメなことを優しく注意すると、口をへの字にして、私の髪を引っ張ったり顔を叩いたりして、くやし泣き(?)をします。
別の日には、息子が初対面の方のオフィスで真剣なお話しをしなければならず、放っておく形になったのですが、遊び道具がない中、窓の外を見て「キャッ!キャッ!」と笑ったり、外を指さして独り言を言ったりして、2時間も待っていてくれました。
そんなことが4回あったのですが、「まだ2歳なのに、相当我慢強いな。もしかして我慢させてる?」とふと我に返りました。
私自身も小さい頃から、親に迷惑かけまいと気兼ねして我慢することが多かったので、同じことをさせてるんじゃないか、と不安になっています。

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ぴっかりさんからのアドバイス

ホンネを我慢している子

個性・性格によって、我慢強い子もいればすぐに弱音を吐く子もいます。ただ、年齢的に見て小さい子は普通はそれほど我慢はきかないもの。ママの心配も、もっともな面がありますね。
また、どんなに我慢強いお子さんでも、優しい言葉をかけられるとほっとして泣き出すものです。それなのに、急に怒って…という不可解な行動に出るところを見ると、やはりホンネを無理に我慢している傾向がありそうです。

なぜママを叩くのか?

子どもは痛い目にあった時など、ママに助けを求めたり、泣いたり甘えたりしてストレスを発散します。ところが、「平気だもん!」と泣くのを我慢したい子にとって、優しい言葉は“よけいなお世話”。心がゆるみ、我慢がきかなくなってしまうのです。
注意された時なども、「叱られて、つらかったよう〜」と甘え泣きでストレスを発散するもの。ところが、泣かずに頑張りたい子は「ママのせいで泣いちゃったじゃないか!」と怒り泣きになってしまうのです。

オフィスでの2時間も、ふつうなら途中で何回かぐずったり甘えたりして、ストレスを吐き出すもの。一見お利口な様子の裏にはストレスのため込みがあり、そのリバウンドが、理解しにくい機嫌の悪さとして表れるのではないでしょうか。

親子で一緒に甘え上手に

どうして我慢するのか?それは、ママが一生懸命お仕事を頑張ってくれていることをお子さんがよく知っているからでしょう。「ママを応援したい」「足手まといになってはいけない」という思いから、懸命に我慢をしてくれているのだと思います。

「私自身も小さい頃から、親に迷惑かけまいと気兼ねして我慢することが多かった」とおっしゃっていますが、今はお子さんに迷惑をかけまいと頑張っておられるのでは?そんなママを見て、お子さんも「ママは泣いたり甘えたりしないで頑張っている。だからボクも、ママみたいに頑張る!」と思っているのではないでしょうか。

でも、大人も子どもも一人で頑張りすぎるとリバウンドが心配。親子で一緒に、甘え上手になっていければいいですね。お子さんの行動は「ママ、もう少しのんびりいこうよ」というメッセージなのかもしれません。

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