「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

252.注意しても、おならとゲップを繰り返します

いもさんさんからの相談 6歳7カ月・男の子

息子は、お腹をわざとベコベコさせて、おならとゲップを繰り返すことが頻繁にあります。「お行儀が悪いことだから止めようね」と言うと、一時的には止めるのですが、気がつくとまた繰り返しています。「気になるから・・・」というのが本人の理由らしいのですが、おならと同時に少し漏らしてしまったり、ゲップのしすぎで喉が痛くなったりと、段々症状が悪化してきています。
以前はお猿の物まねをしだして、「ウー!」とか「アー!」など、声を上げる癖がありましたが、お腹をベコベコさせる様になってからは、ほとんどやらなくなりました。
ゲームや工作など、集中している時はせず、何もしていない時に頻繁にする感じです。このまま見守るだけでよいのか、専門のお医者様に診て頂くほうがよいのか・・・。どうすればいいでしょうか。

  • このエントリーをYahoo!ブックマークに追加
  • はてなブックマークに登録はてなブックマークに登録
  • Buzzurlにブックマーク
  • [clip!]
ぴっかりさんからのアドバイス

チックの一種かも

とても奇妙な行動ですね。しかし、お子さん自身も「変な癖だと分かっていながら、やめられない」という感じのようです。そういったことから、単なる“お行儀の悪さ”ではなく、チックの一種と考えられるのではないでしょうか。

チックとは、「まばたきを繰り返す」という例や、ビートたけしさんのような「肩すくめ」「首振り」が有名です。しかしそれ以外にも、咳払い、顔しかめ、鼻ならしなど、多種多様です。

一般的に言ってチックが出やすいのは、緊張しやすかったり、不安やストレスを抱えやすかったりというタイプのお子さんに多いようです。ですから、あまりしつこく注意してしまうと、それが新たなストレス源になり、逆効果になることがあります。

心理的な原因とは

何かやるべきことがある時は、それで気が紛れます。しかし、何もすることがない時は、リラックスできない“体の緊張”がかえって意識されてしまいます。そこで、体の不快感をなんとかしようとして、奇妙な行動を繰り返してしまうのでしょう。

「以前はお猿の物まねをして、声を上げる癖があった」ということですが、それも同じ理由からだと思われます。大声を出したり暴れたりということによって、ストレスを発散してリラックスしようとしていたのでしょう。

根っこにある緊張や不安をそのままにして、表面に表れた行動だけを注意してやめさせようとすると、チック(あるいは気になる行動や癖)の種類が変わるだけで、イタチごっこになってしまいます。

接し方のコツ

子どもの5人に1人は、なんらかのチックを持っていると言われています。また、ほとんどのチックは一過性です。ですから、あまりうるさく注意はせずに、様子を見守っていくのが原則です。

あとは、子どもにとって大きなストレス源があれば、それが小さくなるような工夫をしてみると良いでしょう。また、親子のじゃれあいで発散をしたり、なるべく甘えさせてあげてリラックスを促すのもいいですね。

チックのような行動が半年以上続き、なかなか落ち着く気配が感じられないような場合は、児童精神科を受診してみても良いかもしれません。でも、そのような場合も親子のふれあいは必要不可欠なので、たくさん遊んであげてくださいね。

ぴっかりさんのすくすく道場の最新号がいち早く読める!
メールアドレス 規約に同意して
トラックバック

トラックバックはまだありません。

この記事に対するTrackBackのURL
コメント
  • コメントはまだありません。
name
E-mail
URL
画像のアルファベット
comment