「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

241.出産を控え、上の子の甘え・わがままがひどくなりました

ふうママさんからの相談 3歳1カ月・女の子

8月に、第二子出産予定のため実家に里帰りをしており、主人は週末だけ私と娘に会いに来る生活を送っています。
娘は私がおばあちゃんの家にずっと泊まることや、お父さんが毎日帰って来ないことで落ち着かず、「もうすぐ赤ちゃんが産まれるからだよ」と言い聞かせてはいるものの、甘えやわがままが大変ひどくなってきました。
抱っこ要求が多く、雨なのに外で遊びたいなど、どうしようもないことを言っては泣き喚きます。抱っこしていても、ちょっと下したりすると後で「何で抱っこしてくれないの?」と言ったりします。かと思えば、赤ちゃん産まれたら抱っこしてあげる!と言ったり、赤ちゃんいらないと言ってみたり。
病院の健診に行く時に母に預かってもらい、お母さんは病院に行くからばあばとお留守番しててねと言い聞かせニコニコとお留守番をしていたにも関わらず、私が帰ってから「何で赤ちゃんと二人で行っちゃったの?」と何度も聞かれ、困ってしまいました。納得したように見せかけて、後から泣いたりするので対応に苦労します。
3歳を過ぎてごまかすこと等が出来なくなり、母親として無力感を感じますし、2人目が産まれたら一体どうなるんだろうと不安でいっぱいです。

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ぴっかりさんからのアドバイス

揺れ動く気持ちの表れ

たしかに、上の子が小さいと初産の時より不安かもしれません。でも、このようなお子さんの言動は、この時期としてはありがちなもの。どう工夫しても、こんなふうになってしまうことは多いので「母親として無力感を感じる」必要はありませんよ。

もうすぐ赤ちゃんが生まれる(生まれた)という時期の上のお子さんは、「ママを取られそうで心配」という気持ちと、「かわいい赤ちゃんが楽しみ!」という気持ち、2つの気持ちの間で揺れています。ですから、その時その時で、正反対の気持ちが吹き出してくるのもやむを得ないのです。

子どものストレス解消とは?

また、小さな子どもは頭では分かっていても、気持ちの自己コントロール力は未熟です。ですから、「環境の変化は、もうすぐ赤ちゃんが産まれるため」ということは理解しても、やっぱり「不安なものは不安」なのです。

そういったストレスを心の奥に溜め込んでしまうと、相当なダメージになりかねません。ところが幸いなことに、子どもはちゃんとストレスの吐き出し方を知っています。それが、泣く・甘える・ダダをこねるという行為です。

ただ、このお子さんの場合、「私は泣かないぞ! 甘えないぞ! ダダをこねないぞ!」と無理に頑張ろうとしている面があるようです。ママの足手まといになるまいと、平気なふりをして頑張るので、後からリバウンドが出てきてしまい、かえって気持ちが分かりにくくなるのです。

“ごまかし”はリバウンドの元

「3歳を過ぎてごまかすこと等が出来なくなり」ということは、今までごまかしてきたのかしら? ごまかしてきたというより、「なるべく子どもに泣かれないように、ダダをこねられないように育ててきた」ということでしょうね。

でも「わが子が笑顔でいられるように」とそんなに努力しなくても、子どもの自然な感情の流れにまかせておけば、いつの間にかストレスの発散がうまくなるし、ストレスが解消すれば自然に泣きやむものなのです。

ひょっとしたら、ママ自身も「いつも笑顔で」と頑張ってきたのかしら? だとしたら、相当ストレスが溜まっていることでしょうね。大人だって、泣くこと・甘えること・ダダをこねることはストレスの発散になります。どうぞ、お子さんと一緒に泣き上手・甘え上手・ダダこね上手を目指していってくださいね。

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