「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

229.失敗は大目に見たいが…わざと物を壊したり限度を超えています

ガチャピンさんからの相談 4歳9カ月・男の子

家族構成は夫婦と長女8歳、長男はもうすぐ5歳です。
長男は赤ちゃんの頃から泣きわめくことが多く、歩けるようになってからは棚の物をすべて放り出したり、テーブルの食器を手を伸ばして取り、私が追いかけると逃げて投げて食器を何枚も割られました。物の扱い方が乱暴で、わざと分解したり壊すことが多く、叱ってばかりでストレスが溜まります。頭では「色々な物に興味があって好奇心旺盛なのかな…」と考えてはいますが、物を壊すことは悪いことですし、繰り返しそういうことをされるとひどく叱ってしまい、自分の気持ちもモヤモヤしっぱなしです。
水や牛乳をコップに入れたり、食材を盛ったり、自分で色々やりたがる年齢なんですが、やり方が乱暴なので失敗することも多く、後始末が面倒なのでついつい手や口を出してしまいます。これでは自信がつかないと思い失敗を認めてあげたくても、わざとこぼすようなことをするので目が放せず困っています。叱りたくなくても子どもに原因が多く、私もストレスですし、子どもも自信がつかなくなってしまうんではないかと心配です。なぜいつも叱られるようなことばかりするのでしょうか?
壊すのは悪いことですし、叱る時は泣くまでとことんきつく叱ってしまいます。それが良くないような気もするのですが、そういう場面ではどのように対応すればいいのでしょうか。

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ぴっかりさんからのアドバイス

自然な成長の過程か、否か?

小さな子どもは、失敗を繰り返しながらいろいろなことを身につけていくもの。ですから、多少の失敗は大目に見てあげたいですね。しかし、年齢が上がっても失敗から学ぼうとしない感じのお子さんの場合は、少し別の角度から見た方が良さそうです。
「好奇心旺盛」がその子の本当の個性だとしたら、いたずらの中にも発見や発展性があるもの。子どもらしい無邪気さがあり、世話が焼けるけど可愛いので、つい吹き出してしまうこともあるはずです。でもそんな“可愛いオーラ”が出ていないとすると、「好奇心旺盛」はその子の本当の個性ではない可能性が高いのです。

子どもの心の中は?

ひとことで表現すれば、お子さんは「どうせボクは、悪い子だい!」とすねている状態なのではないでしょうか。こぼしたり壊したりは悪いことだとよくわかっていながら、わざとしているのだと思います。自信のなさゆえに…。
失敗を教訓に「失敗しないようにチャレンジ」をするのではなく、「どうせボクは失敗するに違いない」とヤケになってしまっているようです。「どうせ失敗するのなら、最初から失敗してやる!」という気持ちなのでしょう。
事の善悪はよくわかっていながら、わざと悪いことをしているのです。叱られれば叱られるほど、「やっぱりボクは悪い子だ。だったら、ますます悪いことをしてやる!」と、いたずらがエスカレートしまいます。

良い子になれるように、手伝ってあげる

本当はいい子になりたいのに、自分の心の中に荒れ狂う「ヤダヤダの嵐」に振り回されてしまっている状態。そんなお子さんを助けるためには、まずお母さんの力で荒れ狂う「ヤダヤダの嵐」を押さえ込んであげる必要があります。
それには言葉だけで注意するのではなく、いたずらを実力阻止してあげる必要があります。子どもは抵抗して暴れたり、悪態をついて泣きわめくかもしれません。でも、「ママにまかせて! 体の中にあるヤダヤダ虫を退治してあげるよ!」という気持ちで、子どもが落ち着くまで押さえ込んであげるのです。
暴れきり、泣ききり、気持ちを出し切ったあとは、とても落ち着いた状態になり、おりこうさんになれるはず。そうなると子どもも嬉しいのです。こんな応援を重ねていくと、お子さんは落ち着いて行動できることが増え、自分でも自信が出てくるはずですよ。ぜひ助けてあげてくださいね。

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