「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

254.保育園の先生を独占してしまうのは、親の愛情不足のせい?

ひなママさんからの相談 1歳4カ月・女の子

6カ月目から保育園に預けている娘のことです。先日、保護者面談で「先生を
一人で独占してしまっている」と言われました。先生1人に対し子ども3人の
体制で、お友達同士で遊ぶ時間が増える子もいるのに、先生にベッタリで依存
が強い、ということでした。
休みの日などは、家で絵本を読んだり動き回ったり、DVDをみたり公園へ出かけ
たりして一緒に遊ぶのですが、抱っこをせがまれることが多く、一人ではなか
なか遊びません。授乳回数も頻回で、休みの日は常におっぱいを欲しがるので
欲しがるままにあげています。授乳回数を減らすべきなのでしょうか?かまい
過ぎなのか、もっと遊んであげるべきなのか、どうすればいいのか分からなく
なりました。
娘が先生にベッタリになってしまった原因かどうか分かりませんが、1カ月前
に仕事の勤務時間が変わったため、保育時間が長くなり、お迎えに行く時間も
遅くなっています。

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ぴっかりさんからのアドバイス

“甘え下手”なお子さんかも

小さい子どもは個性がむきだしです。甘えすぎる子がいたり、甘えなさすぎる子がいたり。ですからこのお子さんの場合もそれが個性だとすれば、先生は多少大変かもしれませんが、受け止めてもらうしかないですね。

「仕事の関係で保育時間が長くなった」ということですから、今回は個性というより、寂しさや不安が高まってしまった事が原因かもしれません。もしそうだとしても、家でのフォローには限界がありますから、先生に甘えさせてもらうしかないでしょう。

ただ、個性の範囲を越えた“甘えすぎさん”は、実は“甘え下手さん”という場合があります。相談のお子さんも、「抱っこをせがまれることが多い」「常におっぱいを欲しがる」という点から、甘え下手さんである可能性もありそうです。

ホンネの甘えと、まぎらわしの甘え

子どものストレスの多くは、感情の発散によって解消されます。そういう意味で、ママと一緒に遊ぶ中で、笑ったり、泣いたり、ダダをこねたりする事はとても大切です。

ところが、「泣く」といった、マイナス感情の表現が出そうになると、遠慮して必死に我慢しようとする子がいます。そういう子にとって、“抱っこ”や“おっぱい”は、気持ちを紛らわす為のアイテムになってしまっていることがあるのです。

ホンネの気持ちは「泣きたい」のに、抱っこやおっぱいで、そのホンネの気持ちをごまかしてしまいます。そうなると、いくら甘えてもホンネの気持ちを受け止めてもらった満足感は得られず、ストレスも吐き出せないまま終わってしまうのです。

ホンネの甘えを励ます

もしそうだとすれば、“まぎらわしのおっぱい”をあげないで、「おっぱいでがまんしなくていいよ。泣きたい時は泣いた方がスッキリするからね」と、「ホンネの気持ちを表現する」という行動を励ましてあげることです。

そうすると、泣いたりダダをこねたりする事が始まりますが、「その調子、その調子。いっぱいヤダヤダ言おうね」という感じで励ましてあげてください。“まぎらわしの抱っこ”の場合も同じです。

泣きやダダこねがひどい場合でもすぐには応じず、1分ぐらいは“吐き出し作業”を励ましてから、抱っこ・おっぱいをあげるようにします。泣き上手になると、だんだん甘え上手にもなっていけるはずですよ。試してみてください。

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