「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

163.前はできていたことが急にできなくなった娘

AKIRAさんからの相談 2歳3ヶ月の女の子

私は2歳3ヶ月の娘がいます。娘はとにかく怖がりなんです。今一番悩んでいる事は、家の階段や滑り台が怖いと突然言い出したことなんです。今までは1人で2階まで上がってましたし、滑り台も楽しく滑ってたんです。落ちたり怖い思いをした訳でもないんですが、最近は「怖い」と大泣きをするようになって。前はできてたことが突然できなくなった…そんな娘を見てるとイライラしてしまって、ついキツイ言葉で「なぜ、できないのっ」と怒鳴ってしまいます。どうしたらいいのでしょうか…。

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ぴっかりさんからのアドバイス

他に不安材料は?

理由がわからないで泣かれると、ママとしては困ってしまいますね。「落ちて怖い思いをした」ということはないとのことですが、小さな子どもの場合、まったく別の不安が、形を変えて表れることがあります。ですから、少し範囲を広げて考えてみると、思い当たることがあるかもしれません。

たとえば、「お医者さんに行った」「長時間お留守番をした」「身近な人が入院した」といった体験による不安。「引っ越した」「育児サークルに通いはじめた」「おむつをはずした」「下の子の妊娠」といった環境の変化による不安。平気そうだったことが、実は平気ではなかったという場合もあります。

他にも、パパやママの体調や心の状態がすぐれなかったりすることが、お子さんの不安材料になっていることがあります。「怖いと急に言い出した時期」にさかのぼって、そのころ何があったか?と振り返ってみると、理由がわかるかもしれません。

成長の節目かも

特に思い当たるふしがないとしたら、“成長の節目による不安”でしょう。年齢的には、そろそろ第一次反抗期を迎える時期です。“反抗期”はイコール“自立期”。「ママから少し距離を置き、赤ちゃんからおねえさんになっていきたい」という成長欲求が自然に芽生えてくる年齢です。

成長欲求が高まっていく時期には、一方で、「ママから離れてしまう」という不安や寂しさが一時的に大きくなります。そんなマイナス感情を解消するために、赤ちゃん返りのような行動が出ることがあるのです。

泣くだけ泣かせてあげて

“思い当たるふし”があるときは、お子さんが泣き出した時、抱っこをして、「○○が怖かったね」「○○が心配だったね」と慰めてあげましょう。もしそれが“当たり”だとすると、泣き声が大きくなるなど、なにか反応があるはずです。

“思い当たるふし”がなかったとしても、基本的に対処法は同じ。「(なにか理由はわからないけど)怖くなっちゃうんだね」と慰めてあげてください。そうすると、泣き声は一時的に大きくなるかもしれませんが、それでいいのです。

なぜなら、子どもの泣きには、不安を解消する作用があるから。泣くだけ泣いて、心の中の不安が消えると、自然に怖がらなくなっていくものなのです。子どもの“自然回復力”を信じて、のんびりつきあってあげていれば大丈夫ですよ。

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