「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

165.担任の先生が怖くて、「学校は疲れる」という息子

RYONママさんからの相談 7歳の男の子

小学校の担任の先生が怖いと、毎日家で落ち込んでいます。本人はほとんど怒られたことがないのですが、宿題をやってこなかった子が、立たされて怒られてるのを見て、かなりショックを受けたようです。

「小学校ってすごく疲れる。隣のクラスは先生がいっしょに遊んでるのに、ウチは絶対してくれないし。喧嘩してると、言い分も聞かないで全員怒鳴られるし。授業も休み時間もずっと疲れる」と表情も暗く、とても心配です。どう声をかけてあげたらいいか、ぜひアドバイスをお願いします。

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ぴっかりさんからのアドバイス

困った先生?

きっとお子さんは、希望に胸をふくらませ、入学を心待ちにしていたことでしょう。ところが、とんだ小学校生活のスタートになってしまいましたね。お母さんとしては、「最初からこんな調子では、先が思いやられる…」というお気持ちでしょう。

先生の“当たり”“はずれ”という話は、時々聞きます。ただ、先生も人間ですから“やさしい”“こわい”“親切”“そっけない”といった個性の違いはあるもの。「常識はずれで、子どもの人権を無視した言動が絶えない」といったことでないなら、いちいち抗議するのも難しいし…。

とにかく聞いてあげて

よほどの“問題教師”でない限りは、親がなにか行動を起こすことは難しいでしょう。そのような場合、一番お子さんの応援になるのは、とにかく「グチを聞いてあげること」ですね。

学校の状況が大変なとき、一番心配なのは、「お母さんの前では平気な顔で、グチもまったく言わない」というタイプの子ども。でも、お母さんの前で暗い顔ができたり、グチが言えたりという子どもは、そういった表現行動自体に、ストレスを解消する作用があるのです。

大人に向かって成長していく過程で、お子さんは多くの困難と出会うことでしょう。でも、お母さんという安全基地で、ホンネのつらさを表現することができれば、逆に安心です。心の重石が吐き出せれば、お子さん自身が持っている「困難を乗り越く力」が発揮されるようになるはずですよ。

事実とは食い違っている場合も

ただ、学校の様子がお子さんの話からだけの情報だとしたら、同級生のお母さんに、それとなく、「他のお子さんは、どのように言っているのか」を聞いてみる必要があるかもしれません。事実が、お子さんの話と少し食い違っている場合がありますから。

それは、「お子さんは嘘をついているかもしれない」ということではありません。繊細で緊張しやすいタイプのお子さんの場合、事実を少しオーバーにお母さんに伝えることによって、ストレスを解消しようとすることがあるからです。

そんな場合は、おおげさな表現であることを指摘するより、「そうか、そうか、それは大変だね」とイイコイイコしてあげるほうが効果的。お母さんに甘えさせてもらい、気持ちが落ち着いてくると、だんだん正確な表現をしてくれるようになるものです。

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