「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

168.入学前のひらがな学習、集中してくれません

そうたんさんからの相談 5歳3ヶ月の男の子

5歳になり、少しずつひらがなを教えようと思いカルタなどで遊びながら教えているのですが、興味がないのか、あまり集中力がないようです。数字は好きなようで、自分から勉強をしたがったり、多少は集中してできるようなのですが…。再来年には小学生になるのですが、このままで大丈夫なのでしょうか? とても心配です…。

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ぴっかりさんからのアドバイス

ひらがなの学習について

入学に際しての学校からのお知らせには、「自分の名前が読めて書けるように」という趣旨のことが書かれていたりします。ところが実際は、入学後のひらがなの学習は、かなりのスピードで進んでしまうのが現状です。

ですから、「ひらがなの50音については、ほとんど読めて書ける」というぐらいには準備しておかないと、入学後にあわててしまうことになりかねません。ただ、「文字の形が変」「鏡文字(左右が逆さま)」などについては、入学後の学習ですぐに直るはずなので、細かい点に神経質になることはないでしょう。

自然な流れの中でふれていく

ただ、お子さんの年齢からみて、まだそれほどあせる必要はないと思います。年長組になって、「来年は小学生」という意識が出てくると、自然に勉強にも興味を持ってくるもの。子どもが本気を出しはじめると、そのエネルギーはすごいですから。

小さい子どもにとって学習とは、「やらなくてはならないもの」「やらなくては困るもの」ではありません。学習は単なる遊びの延長で、「やりたくなるようなおもしろいもの」。そういう意識があるからこそ、生まれてから短期間に多くの知識を吸収できるのです。

たとえカルタ遊びのような形をとったとしても、そこに親の「やらせなきゃ」という意識が入りすぎると、子どもはそれを敏感に感じ取り、本来の学習意欲が下がってしまうことにもなりかねません。

ですから今の時期は、意図的な学習時間ではなく、ふだんの生活の自然な流れの中で、たまにひらがなの話題にふれるぐらいがオススメ。好きなキャラクターに関連する文字を教えてあげたり。チラシの文字を示してあげたり…。しつこくせずに、さらっとふれる程度のほうが、だんだんに興味を持ってくれるようになると思います。

見たがり屋、知りたがり屋に

さらに広い意味で“学習意欲”について考えてみると…。大人の目から見るとなんの価値もないような、道ばたに転がっている石に興味を持ち拾う。バッタを見つけて、目を輝かせる。こういった好奇心は、学習意欲の基礎になっているのです。

ひらがなに限らず、いろいろなこと(その多くは、大人から見ると大した意味がないようなもの)に、「おもしろ〜い!」と興味を持てる子。“見たがり屋”“知りたがり屋”であることの延長上に、学習意欲があることを忘れないでくださいね。

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