「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

167.今、嫌な思いをさせると反抗期は大変なことになるのでしょうか

ひろたんママさんからの相談 2歳4ヶ月の男の子

息子はもうすぐ2歳5ヶ月になりますが、2歳を過ぎた頃に虫歯を発見してしまいました。歯磨きのときは腕を押えてでないとできないため、歯磨きが嫌いになっては困ると思い、夜1回だけにしていたところ、寝るときにはおっぱいがないと寝れないからか、虫歯ができていました。そのため、できるだけ朝昼晩と磨くようにしていますが、あまりに激しく嫌がるので、私の両親に、「そんなにきちんとやらないとダメなのか」「今はよくても、反抗期には大変なことになる」などと言われます。
現在、私は息子と私の両親と4人で暮らしており、息子が嫌がるとすぐに両親が甘やかしてしまうので、なかなか身につけさせたいことが身につけさせられずに困ってしまうことがあります。この時期に経験させた嫌な思いのせいで、反抗期に大変なことになったりするのでしょうか。どうか教えてください。

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ぴっかりさんからのアドバイス

反抗期は自立期

反抗期になると、親子のバトルが始まるので、お母さんとしては頭が痛いですね。でも反抗期には、「お母さんと一歩距離を置き、“自分”というものを作り上げていく」という意味がありますから、子どもの成長にとって必要なものです。

自立に向かうためには、「自分はしっかりと成長していけるのだ」という自信が必要です。親に十分甘えさせてもらった子どもは安心感が育ち、自分に自信が持てるようになるので、そのほうが反抗期を乗り越えていきやすいのです。

甘やかした子どもは、ストレスをためやすい

でも、なんでも子どもの言いなりになってしまっては、単なる“甘やかし”になってしまいますね。「甘やかした子どもは、わがままになってしまう」と言われますが、それは、「甘やかすと、かえって子どもがストレスをためてしまう」からなのです。

子どもは、心にもやもやを抱えたとき、親が困るようなことをわざとやることがあります。叱られて泣いた後、落ち着いたら、妙に子どもの顔がすっきりすることってありますよね? それは自然に、ストレスの発散になっているからです。

「息子が嫌がると、すぐに両親が甘やかしてしまう」というのであれば、お子さんはヤダヤダを吐き出すチャンスが奪われることになります。そうなると慢性的なストレスを抱え込んでしまい、かえって大変な反抗期になりかねません。

慢性的なストレスを抱えている子どもは、首のまわりや口のあたりに緊張があり、その周囲を触られることを妙に嫌がる傾向があります。歯磨きを極端に嫌がるのも、そのせいかもしれませんね。

チャレンジできないことによるストレス

「甘やかされた子どもがためてしまうストレス」は、他にもあります。それは、「お兄さん(お姉さん)らしく、かっこよく行動できない」という不満です。大人が思っている以上に子どもは、自然な成長欲求をもっているのです。

成長欲求をかなえてあげるには、子どもが多少嫌がっても、「やるべきことは、しっかりやろう」とチャレンジを要求していくことが必要。年相応の行動が身についた方が、子どもだって嬉しいのですから。

子どものヤダヤダに負けて、親が要求を引っ込めてばかりいると、子どもはなぜか不機嫌になっていきます。でも、ヤダヤダ言いながらも、しっかりとチャレンジができた後の子どもの顔は、とても晴れやかで自信に満ちてくるはずですよ。

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