「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

169.子どもの真意がわかりません

まんまる2634さんからの相談 9歳の男の子

とても面白いことが大好きな楽しくて、どちらかというとのんびりタイプの優しい子です。以前は、「勉強してね」と約束するとすんなりやっていたのですが、最近はすんなりとはいかないのです。しかも集中力がなく、すぐに机の上で違う遊びを始めてしまいます。親がびしっと付き添っていないときちんとやらないのです。しかも、気分が乗らないと大声でかんしゃくを始めるのです。やはり、それに逆ぎれをしてしまう私…反省です。私の育て方が間違っていたのか?と毎日悶々と悩んでどう接していいのかすら悩んでしまいます。少し放っておいたほうがいいのかな?とか反抗期か?とかいろいろ考えてしまいます。
また、以前は友達とよく遊んでいたのですが、なかなか遊ばなくなりました。友達と何かあったの?と聞いても何もないといいます。ただ気の合う子がいないのか…家で妹と仲良く喧嘩したりしながら遊んでいます。楽しかったことは話してくれるのですが、なかなか真意はわかりません。私に言えなくなるような親子関係にしてしまったのか心配です。私は、口うるさい方だと思います。でも、子供とたくさん遊びます。野球にサッカー、海や川に行ったり。いろんな話もするのになぜかな?と思うんです。これからもっと大変になるような気がして心配です。

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ぴっかりさんからのアドバイス

10才の壁

“10才の壁”という言葉があります。10才前後には脳の発達がほぼ完成し、成長の節目を迎えるのだとか。それにともなって、価値観や体も変化してくるので、「最も難しい年齢」と言う人もいるほどです。

成長の節目の表れ方は、子どもによってさまざまです。積極性が出てくる子どももいれば、それまでわりといい子だったのに、急に反抗的になってくる子どももいます。どんなに理想的な育て方をしたとしても、それがその子の成長にとって必要ならば、避けられない面があります。

子どもの自立にとって必要なこと

大人から見れば、“困った行動”としか思えないようなことも、実はその子の成長にとって必要であるという場合があります。反抗期もそのひとつ。“自分”というものを作り上げていくためには、「親の言いなりにならない」ことが必要な時期があるのです。

また、価値観が変化すると、今まで仲が良かった友達と合わなくなるということもあるでしょう。「友達と遊ばなくなり、家に閉じこもりがちになる」ということも、“自分”という存在を熟成させていくのに必要な場合があるのです。

“子離れ”の準備を

10才前後の時期は、「思春期の入り口に向かう準備の期間である」とも言えます。そこには、成長の節目につきものの心の揺れや不安定さが表れることがあります。でもそれは、子ども自身で乗り越える必要があるのです。

なんでも開けっぴろげに話をしてくれていた子どもが、親に明かさない“秘密の部分”を持つようになることもあるでしょう。親としては寂しいですが、少しずつ大人になっていくためには避けられないことです。

やがて成長の節目を乗り越え、親とのほどよい距離を見つけることができると、自然に子どもも安定してきます。それまでは、親がじたばたしてもどうしようもありません。子どもの成長のペースにまかせ、時間が過ぎるのを待つしかないのです。

“親離れ”の準備を始めた子どもに対して、少しずつ親の方も“子離れ”の準備をしていく必要があります。「子どもとたくさん遊ぶ」ということも大切ですが、これからは、「子どもの抜きで楽しめること」を探してみるのもいいですね。

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