4歳の男の子なのですが、3年前から保育所に通っていて、毎年運動会や発表会などあると泣いてしまいます。今年も最近運動会があったのですが、親子競技以外出たがらず泣いてばかりいました。来年は年長になり、今まで以上に人前に出てすることが増えるのに、このままで大丈夫なのかとても不安です。
積極的なタイプの子や、目立ちたがり屋の子にとっては、運動会や発表会は楽しいもの。でも、緊張しやすかったり、恥ずかしがり屋の子どもにとって、「いつもと違う雰囲気」「たくさんの人に注目される」という状況は、不安でいっぱいです。
でも、それにしても、3年間の経験があるのですから、そろそろ慣れてきてもよい頃ですね。お母さんのあせりももっともだと思います。「年々、少しずつ平気になる」という自然なプロセスが進まないことには、なにか原因があるのでしょうか。
たとえば、運動会などが近づくにつれて、不機嫌になったり、ベソをかいたり、不安を訴えたりということがあっても、悪いことではありません。そんなふうに、不安を事前に吐き出せる子は、ストレスが解消され、本番では意外にがんばれるものです。
ところが、内心は緊張でいっぱいなのに、親に不安を訴えない子どもの場合は、たくさんの不安を抱え込んだままの状態で当日を迎えることになります。そうなると、今まで我慢していた“泣きたい気持ち”が一気に爆発してしまうのです。
こういったタイプの子どもは、泣き方にも特徴があります。ギャーギャーと悲鳴のような泣き声だったり、慰めてあげようと抱っこをしても、身をよじらせて拒否しようとしたりします。これは、「泣かないぞ!」と無理に我慢しようとしているからです。
ご相談の文章だけでは、細かい状況がわからないので、私の勘違いということもあるかもしれません。でも、ここでの説明が当てはまるようなら、「事前に気持ちが吐き出せるようになると、ここぞという時に泣かずにがんばれるようになる」のではないでしょうか。
「泣き虫で困る」と思うと、ふだんから、“泣かせない子育て”になりがちですね。でも、それでは、かえって“泣きたい気持ち”を慢性的にため込むことになり、いざという時に、ますます踏ん張りがきかなくなってしまいます。
ふだん、ちょっとしたことですぐ泣くようになり、すぐに立ち直るという、「プチ泣き」傾向が出てくればしめたもの。また、恥ずかしがったり、ママの陰に隠れたりというふうに、ママに助けを求めるような表現が出てくると、反対に、だんだん恥ずかしがり屋ではなくなっていくものです。おおいに奨励してあげてくださいね。
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