「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

181.親が子どもの友達関係を制限するのはダメ?

vanvanさんからの相談 7歳3ヶ月の女の子

小学1年生の娘のお友達のことで悩んでいます。娘は人見知りで、お友達も自分から積極的に作れるタイプではありません。それに対して、そのお友達は積極的に誰とでも仲良くなれるタイプです。

先日、学校で、娘がその子と一緒に問題を起こしてしまいました。先生のお話だと、主犯はその子で、娘はその子にお願いされてやってしまった、というお話でした。親としては、「そんなの理由にならない! 悪いことは悪い!」とひどく叱りました。娘もかなり反省して二度としないと約束してくれたのですが、それ以来、私の中で、娘とその子が遊ぶのをいい気がしないのです。

近所の子なので、幼い頃から良く遊んでいますが、その頃から嫌なことを言われたりされたりで泣いて帰ってきては、またケロッとして一緒に遊んでるといった感じでした。「泣かされるくらいなら、遊ばなければいいのに…」と思ってましたが、それは口にしてはいけないことかなと思い、我慢してきました。けれど、今回の一件で私の中で、その子に対する不信感や嫌悪が抑えきれなくなってきています。もともと、私の家に勝手に上がりこんだり、大声で叫んだりということに可愛いと思えない子でした。親の気持ちとは裏腹に、娘はその子と遊びたがります。なんとか理由をつけては、「今日は遊べない。ごめんね」と遊ばせないようにしてますが、それも限界にきています。親が子どもの友達関係を制限するのは、よくないことでしょうか?本気で引っ越しをしようか、娘の習い事を増やそうか、色々考えています。

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ぴっかりさんからのアドバイス

やはり、子どもの気持ちが大切

「子どもの関係に、親は口を出さない」とよく言いますが、
よほどのことがない限り、それは原則ではないでしょうか。

特に、お子さんはもう1年生ですし、
お子さん自身がその子と遊びたがっているわけですから…。

もちろん、「家に勝手に上がりこむ」とか
「家の中で大声で騒ぐ」といった行動は困ります。

でも、それはそれで、その子に対して、
お母さんの方から遠慮なく注意すればいいのではないでしょうか。

そういうタイプの子どもには、
はっきりズバリと言ってあげた方が伝わりやすいものです。

「成長するために必要」という面も

「泣かされるくせに、一緒に遊びたがる」というお子さんの気持ちは、
お母さんからすれば、理解しにくいものかもしれません。

しかしそこには、お子さんなりの理由や
“成長を支える要素”が隠されていることが多いのです。

消極的なタイプのお子さんからすれば、
「積極的で、誰とでも仲良くなれる」という友だちは、驚くべき存在。

もちろん、悪いことをまねしてもらっては困りますが、
ある意味、積極的な行動のパワーを分けてもらっているのではないでしょうか。

意地悪をされて泣かされるのは、かわいそう。
でも、「泣かされる→家に帰ってきて、お母さんに慰められる→気持ちをリセットして、また遊ぶ」という一連のパターンは、“友だち関係に強くなるための自主練習”という側面もあるのです。

子どもにお願いしてみることも

以上のような説明をお聞きになって、どのようなお気持ちになられましたか?

ひょっととしたら、「リクツはわかるけど、なんだかモヤモヤしたまま」
という感じかもしれませんね。
だとしたら、お母さんの“気持ちの問題”なのでしょう。

つまり、「子どものためにうんぬん」ということではなく、
「お母さん自身が無理」ということなのかもしれません。

だとしたら、その気持ちを正直にお子さんに打ち明けてみてはいかがでしょうか?

「あなたのため」という理由にかこつけたりしないで、
「ママは今、こんな気持ちなんだ」というふうに伝えてみるのです。

もし、どうしても我慢できないのなら、「申し訳ないけど、お母さんのために遊ばないでくれる?」と、お子さんにお願いしてみては?

子どもの気持ちも大事ですが、お母さんの気持ちも大事。

二人のホンネを出しあいながら、方向性を探っていくのが、
一番よいやり方だと思うのですが。どうでしょう?

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