「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

186.幼稚園で友達と遊ばず1人で遊んでいるのが気になります

ぺろぺろさんからの相談 6歳の男の子

幼稚園年長の男の子です。小5の兄、小3の姉、父母の5人家族です。マイペースで、お友だちと遊んでいてもいつのまにか自分の興味のあるほうに行ってしまい、気付くといつも1人で遊んでいるのが気になります。「お友だちと遊んでおいで」と声をかけると、素直に「入れて」と言いにいくのですが。人がよすぎるのか、鬼ごっこの鬼ばかりやっていたりして、いつのまにか離脱し、また一人に…という感じです。同年齢の子と楽しそうに遊んでいる姿を見たことがなく、親としてつらいです。兄弟や年上の子どもとはよく遊び、大人にも人なつっこくかわいがられています。小さい子も好きで、やさしく接しています。周りの人たちが暖かいので、わがままな園児の中で自己主張するのができず、寂しくもないから無理して仲間に入ろうともしないような気がします。上の子たちは2歳ぐらいからお友だちの輪に入ろうとし、試行錯誤しながらお友だちを作るコツを学んできたように思うのですが、この子はこのままでいいのか不安です。

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ぴっかりさんからのアドバイス

子どものホンネは?

同年齢の子たちは楽しそうに遊んでいるのに、わが子はポツンとひとりぼっち。親としては心配になりますね。まして来年は、小学校への入学だと思うと…。ただ、一番大切なのは、お子さんのホンネですね。

もし、「本当はお友達と遊びたいのに、緊張や不安があったり、自信がないから、一人遊びに逃げ込んでしまっている」のだとしたら、いろいろ手を打ってあげる必要はありそうです。ただ、そういう子の場合は、遊びの様子に特徴があります。

好きなことをしているはずなのに、ボーッとしていたり、つまらなそうだったり、不機嫌そうだったり。遊び方がワンパターンで、発見や創造がなく、ダラダラ続くだけだったり。こんな様子なら、本当は一人遊びなんかしたくないのかもしれません。

一人遊びで生き生きしているのなら

でも、「本当に、一人が好き」という子もいます。そういう子どもは、一人遊びを生き生きと楽しんでいて、さまざまな発見や工夫も見られるはずです。だとしたら、「今はそういう時期なんだ」と見守っていてあげたいですね。

親がつらいからと言って、子どものホンネを無視してしまうのは考えもの。「友だちと遊ぶようにはなったけど、いつもドンヨリとした顔」とか、「ストレスが溜まり、不機嫌」とか、「自信を失ってしまった」とかでは、かえって心配ですね。

一人遊びが必要な時期も

子どもが大きくなっていく過程では、“いろいろな時期”があります。たとえば小食
が心配な子も、特に健康に問題がないとしたら、「小食であることが、心身のバラン
スにとって必要」な時期なのかもしれません。こういうタイプの子は、やがて、食欲が急にアップする時期が来たりするものです。

食欲がないからと言って、食べることを強要しすぎたり、不安をあおるような食べさせ方をしてしまうと…。かえって、食事に対する苦手意識や恐怖心を引きずってしまうことになるかもしれません。

友だち関係も同じで、「自分を知る」「自分を作り上げる」「自分に自信を持つ」といったことのために、一人遊びの時期を必要とする子どもがいるのです。そういうタイプの子の場合は、ある時期を境に、急にお友だちに接近していくようになるはず。子どもの持つ“自己成長力”を信頼して、ゆっくり見守っていてあげてくださいね。

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