出べそは放っておいても治りますか?
- 症状が見られるようになった時期誕生から
- 2歳5ヵ月・女の子
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少々恥ずかしいのですが、娘は出べそです。生まれたときから多少出ているなと思っていたのですが、「そのうち治る」と気にしていませんでした。しかし、今になっても、子供の人差し指くらいの太さで臍(へそ)の上部が出ています。背伸びをしているとわからないのですが、座っているとはっきりとわかります。
少し年上のお友達に笑われたこともあり、幼稚園に入るまでにはなんとかしたいと思っているのですが、このまま放っておいても治るものでしょうか?治療が必要だとしたら、どのようなものでしょうか?
- (みみ さん)
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いわゆる出べそには、へその周囲の皮膚がたるんでいるだけのものと、腸管の一部が皮膚に覆われたまま飛び出してしまっている臍ヘルニア(サイヘルニア)があります。どちらの場合でも、お子さんが2歳を過ぎているため、治療を考えると手術という方法になると思います。自然治癒は年齢的に期待できないと思います。
出べその原因は?
胎児は臍(へそ)の緒で胎盤とつながり、母親から栄養などをもらっています。そして、生まれた後は臍の緒が取れるのですが、お腹の壁(表面の皮膚ではなく、その下の部分です)がうまく閉じないと臍ヘルニアになってしまいます。
臍ヘルニアは自然に小さくなってしまうことが多いのですが、なかには自然に治癒しなかったり、ヘルニア自体は小さくなっても、引き伸ばされた皮膚がたるんで出べそのようになってしまったりすることがあります。
自然に治る場合と手術が必要な場合
通常、臍ヘルニアは自然治癒することが多いので、1歳ごろまでは経過観察が基本になります。
しかしヘルニアのサイズが大きく残ってしまいそうなとき、1歳を過ぎても治らないときなどは手術の対象になります。また皮膚のたるみなどで本人や家族が気にしてしまうときなども、やはり手術の対象になります。
今回は2歳を過ぎているので、自然に治る可能性はかなり低いと思います。受診をするならば、小児外科か形成外科をおすすめします。
またこの年齢ですと全身麻酔になると思いますが、手術自体の緊急性はないので、体格や年齢などを考慮して、安全にできる時期まで待つこともあると思います。入院期間や時期などは、施設や症状の程度によって差があるので、受診した際に確認をお願いします。
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