子どもの健康をアドバイス 小児科医ユンタ先生のすこやかカルテ

症状

よだれでかぶれたのか、口のまわりに湿疹ができています

お子さんの年齢と性別
1歳6ヶ月の男の子
症状の詳細

口のまわりに湿疹ができて治りません。よだれや食べこぼしが原因かと思い、布を温水で絞って拭いたところ、今度は患部がかさかさしてきました。指で触ってみるとざらざらしています。本人はかゆがっている様子はないのですが、どのようにしたらよくなるでしょうか。

(ひろこんぶ さん)
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ユンタ先生からの回答

今回はいわゆる“かぶれ”にあたるものと思います。スキンケアをしっかり行うことで改善が期待できると思います。

大人の肌と子供の肌

一般に、大人の肌に比べて子供の肌は薄くデリケートです。年齢を重ねることによって皮膚はしっかりと丈夫になり、外界と体を分けるバリア機能が発達してきます。

子供のスキンケアの必要性

通常、成人は朝や夜の入浴後、汗をかいたときなどに顔を洗います。そして洗顔後は(私でさえ)化粧水や乳液のようなもので顔の皮膚をケアします。一方子供の顔は、よだれや食べ物で汚れても拭いておしまい、ということが多いです。またお風呂で顔を洗うときも洗っておしまいで、肌のお手入れはされていないことが多いです。すると肌の弱い子供が肌荒れやかさつきを起こすことは、ある意味当然の結果になってしまいます。

スキンケアの方法

顔には、食べ物のような汚れからよだれ、汗など様々なものが付着します。まずはこの汚れを落とすことが第一歩です。お湯や石鹸で表面を洗います。このときにあまり強くこすり過ぎないように気をつけてください。ただし、脂漏性湿疹(皮脂の分泌が過剰なもの)がひどい時などはこすってあげる必要があります。

顔を拭く時もやはりこすらずにタオルなどを押し当てるようにして水分を取ってあげて下さい。

最後は文字通りのスキンケアです。洗顔をしたり口周囲の汚れをぬぐったりすることで皮膚の脂質がなくなっています。そのため顔を拭いた後は化粧水や乳液で肌をケアしてください。塗り方は広い範囲にしっかりといきわたる十分な量を使ってあげて下さい。

まとめ

1.顔が汚れたらまずきれいにしてあげて下さい。
2.子供も成人と一緒で、顔を拭いたり洗ったりしたら化粧水などでケアすることが必要です。おやつや食事をすると汚れるものですが、その都度顔を拭いて、化粧水などを使ってあげるのが理想的です。このときに汚れの上から化粧水や乳液を塗りこまないように気をつけてください。

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