子どもの健康をアドバイス 小児科医ユンタ先生のすこやかカルテ

症状

ミルクを飲む量が標準よりも少なくて心配です

お子さんの年齢と性別
0歳4ヶ月・女の子
症状の詳細

ミルクの哺乳量についてご相談です。4ヶ月の赤ちゃんは200mlを1日に5回くらい、約1000ml程度飲むと思うのですが、娘は100mlを5〜6回しか飲みません。
34週で産まれたので、1ヶ月引いた月齢でも足りてないですよね?体重は6kgくらいです。あんまり飲まないので、ミルクを濃いめに作って与えています。このままで良いのでしょうか?

(ともっち さん)
  • このエントリーをYahoo!ブックマークに追加
  • はてなブックマークに登録はてなブックマークに登録
  • Buzzurlにブックマーク
  • [clip!]
ユンタ先生からの回答

哺乳量は少ないと思いますが、現在の体重は月齢相当内だと思います。生後2〜3ヶ月ころは一時的にミルクの飲みが悪くなることがありますが、成長曲線と平行に体重が増加していればこのままで良いと思います。

この時期の標準体重は

通常の満期出産の女児の場合、生後3ヶ月の標準体重は6.0kgで、生後4ヶ月では標準体重6.6kgです。お子さんは34週で生まれているので、目安とする体重は3ヶ月の標準体重と同じでよいと思います。現在の体重が6kgくらいなので体重自体は正常範囲内と考えてよいと思います。

この時期の哺乳量

哺乳量の目安としては、体重1kgあたり120〜150mlくらいですが、たくさん飲む子では生後4ヶ月で1000mlくらい飲む場合もあります。しかし中には、生後2〜3ヶ月で一時的に哺乳量が減少する子もいます。

生後1ヶ月くらいまでは、反射的に唇に触れたものに吸い付く行動をとるものなので、乳首をくわえさせれば反射としてミルクを飲みますが、その後2〜3ヶ月ごろからはこの反射行動をおさえて、乳首から口を離すことができるようになるので、哺乳量が減少することがあるのです。

飲ませ方の工夫

上記のように哺乳量が増えなくなる時期があります。体重が増えていれば、今行っているようにミルクを濃く作って飲ませても良いと思います。

哺乳量が少ない原因としてそれ以外に、ミルク嫌い、哺乳瓶の乳首が合わないなどがあります。ミルクの種類を変えた時や、ミルクを無理やり飲ませようとした時にミルク嫌いが起きることがあります。また哺乳瓶の乳首の固さや材質、穴の大きさなどが合わずにミルクを嫌がる場合もあります。

これらに対しては強制して飲ませない、哺乳瓶の乳首の種類を変えてみる、スプーンを使って飲ませてみる、といった方法が有効なことがあります。

その他には、少し早めに離乳食を始めるという方法も有効なことがあります。その場合は、まず果汁や野菜スープのようなものから始めてください。周囲の人間がプレッシャーをかけると、子供は雰囲気を感じて飲みが悪くなることがありますので、リラックスした気持ちでミルクを飲ませてあげてください。

小児科医ユンタ先生のすこやかカルテの最新号がいち早く読める!
メールアドレス 規約に同意して
トラックバック

トラックバックはまだありません。

この記事に対するTrackBackのURL
コメント
  • コメントはまだありません。
name
E-mail
URL
画像のアルファベット
comment