抱っこしてスクワット…ゆさぶられっこ症候群になりますか?
- 0歳4ヶ月・男の子
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ゆさぶられっこ症候群について教えてください。ある子育て雑誌で、泣き止ませる効果的な方法として、縦抱っこをしてのスクワットが効いたとの投稿が載っていました。3ヶ月目ごろから試しにやってみたところ我が息子にも効果がありましたが、その後ゆさぶられっこ症候群の記事を見かけ、1歳未満の乳児に激しい上下運動はとても危険との内容でした。抱っこしてのスクワットは毎回10回くらいずつやっていました。今のところ特に症状はありませんが、将来、何らかの障害があらわれるのではないかとものすごく心配です。
- (ひろ さん)
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ゆさぶられっこ症候群は、乳幼児が強く揺さぶられることによって頭蓋内出血や眼底出血などを起こすものです。普通に抱っこしたりあやしたりして起きてしまうようなものではありませんが、スクワットの上下運動の動きがトレーニング並みに速いようなら、スクワットを止めるかゆっくりした動きに変えるようにしたほうが安全だと思います。
ゆさぶられっこ症候群とは
乳幼児の、特に首の座っていない時期に、頭が強く揺さぶられることによって、頭蓋内出血や眼底出血などの症状を起こしてしまうものです。その結果、痙攣(けいれん)や発達の遅れ、視力障害などが起きることがあります。
大きな血管が切れたような時は痙攣や嘔吐、反応が鈍い、笑わない、ミルクを飲まないなどの症状がすぐに出てくると思います。このような時は病院を受診するようにしてください。揺さぶったという覚えがある時は、その状況も話すようにしてください。
どんな時になるの
日常生活で頭が強く揺さぶられることはあまりないのですが、お子さんをあやす時に放り投げるなどの方法は危険です。例えば手を離れて中に浮くほどの“高い高い”や、お子さんを大人同士で投げあうなどです。その他には、お子さんの頭を強く叩いたり、足を持って逆さにゆすったりするような行為も良くないと思います。
今回の場合
ゆっくりとした動きのスクワットならば、ゆさぶられっこ症候群の危険性は低いと思います。はじめにも書きましたが、上下運動のスピードが速いと頭も一緒に激しく動くことになってしまうので、気を付ける必要があります。微細な出血の場合は症状がありませんが、現在特に症状はないとのことですので、普通に定期健診で発達・発育をチェックしていけば良いと思います。
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