子どもの健康をアドバイス 小児科医ユンタ先生のすこやかカルテ

症状

泣いてばかりで眠ってくれないんです…

時期
1週間前から
お子さんの年齢と性別
0歳2ヶ月・女の子
症状の詳細

2ヶ月の娘のことなのですが、抱っこで寝たのを確認してからそっとベッドにおろすと、30分も経たないうちに泣いて起きてしまうんです。指しゃぶりも頻繁にするようになり、おっぱいではないことに気がついて、泣いて起きることもあります。1ヶ月頃は、私と同じベットに寝かせると4時間くらいは寝てくれていました。腕枕やお腹の上にうつ伏せで寝かせると良く寝るのですが、窒息や首が痛くないのかな〜と心配になってしまいます。他のママさんたちの話を聞くと、そろそろまとめて夜寝てくれるみたいなのですが、まったく気配がありません。何か理由があるのでしょうか?

(なつ さん)
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ユンタ先生からの回答

今回は乳児早期の睡眠です。多くの場合は生後1、2ヶ月ごろからだんだんと生活リズムができてきて、4ヶ月ごろにおおよそのリズムができあがってきます。今回は生後2ヶ月なので、まだリズムを作っている途中だと思います。睡眠に関しても個人差がありますので、今は成長を待つことと、昼夜逆転してしまわないように気を付けるようにして下さい。あと少しですよ。

赤ちゃんの睡眠

出生後の新生児は1日の多くを眠って過ごしますが、生後1ヶ月を過ぎる頃からだんだんと、起きている時間帯と寝ている時間帯に分かれてきます。2ヶ月を過ぎる頃には1日のリズムがはっきりしてきます。1日の睡眠と覚醒の周期は、生後4〜6ヶ月ごろにはほぼ完成し、夜間にまとめて睡眠を取ってくれるようになってきます。

昼夜逆転

ヒトは体内時計と言われるものがあり、これに従って生活のリズムを作ります。ところがこの体内時計は1日を25時間としているので、放っておくと毎日1時間ずつズレが生じます。これを朝の光や食事などでリセットして、25時間の体内時計と24時間の地球の自転との誤差をなくしていきます。しかし、これがリセットされないと日々の1時間のズレによって昼夜逆転を起こしてしまいます。夜中にきちんと寝かせるためにも朝は朝らしく、夜は夜らしく、といった生活を心がける必要があります。特に、夜遅くに帰宅した父親や祖父が赤ちゃんと遊びすぎると、リズムが崩れるので気を付けて下さい。

うつぶせ寝、腕枕

布団やベッドの場合、赤ちゃん1人でうつぶせ寝をすることはおすすめできません。これは、乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクが上がると言われているためです。しかし、お母さんの上に乗っかって常に触れ合っていて、目を離さない状態ならば睡眠の導入には差し障りはないと思います。また、赤ちゃんは首を横に向けていると思いますが、首は痛くないと思いますよ。

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