熱性けいれん後の予防接種は、間をあけないとダメ?
- 1ヶ月半前
- 1歳2ヶ月・女の子
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1ヶ月半前に熱性けいれんをおこしました。予防接種は最低2ヶ月、できれば3ヶ月あけるように言われました。はしかが流行しているので、とても心配です。早くはしかの予防接種をしたいのですが、やはり2,3ヶ月またなければいけないのでしょうか?
- (ひなひめ さん)
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熱性けいれん後の予防接種は、原則2〜3ヶ月間隔をあけることになっています。しかしお子さんの状況によっては、主治医の判断でその期間を短縮することも可能です。今回の場合はけいれんしたときに受診した病院で相談することをお勧めします。
予防接種を受けられない人
予防接種はもともと予防のために行うので、熱が出ているときなど状態の良くない時は、予防接種を打つことができません。子どもの場合は、次の場合に接種不適当とみなされます。
1.明らかな発熱のあるとき
熱がある時は全身状態が良くないと判断されます。発熱とは通常37.5℃以上を指します。
2.重篤な急性疾患にかかっているとき
重篤な急性疾患の場合もワクチンを打てません。しかし軽症なときはその限りではありません。例えば、熱はないけど少し鼻水が出る、といった時はワクチン接種が可能なことがあります。
3.ワクチンに対して重症なアレルギー反応を起こしたことがあるとき
ワクチンの成分に対して重症なアレルギー反応(アナフィラキシー)を起こした場合は、基本的にワクチンを打ちません。軽症なアレルギー反応の場合は個別に対応します。
4.その他
問診などで接種医が判断してワクチン接種を行わないときがあります。
ワクチン接種に注意を必要とする方
心臓や腎臓、血液の病気のある方、ワクチン接種でアレルギー反応の出た方、過去にけいれんしたことがある方などが含まれます。今回の場合も、このような「接種に注意を必要とする方」に当たります。
過去にけいれんしたことがある場合のワクチン接種
予防接種リサーチセンターから発行されている予防接種ガイドラインというものがあります。これによると熱性けいれんと診断された場合は、最終発作から2〜3ヶ月の観察期間を空ければワクチンの接種は可能です。ただし、お子さんの状況やワクチンの種類によっては主治医の判断で期間の短縮を行うことも可能、とあります。個々の事情に応じて、けいれん後1ヶ月でワクチンを打つことも主治医の判断で可能です。熱性けいれんでも、けいれんしていた時間が長かった方や、てんかんと診断された方は個別に主治医に相談してください。
はしかのワクチンは発熱の副反応を起こすことが比較的多いワクチンです。そのため熱が出た場合の対処法や、万が一けいれんしてしまったときの対策などを事前に相談しておくことをお勧めします。
今回本文で紹介した予防接種ガイドラインは次のアドレスから見ることができます。さらに詳しい情報を求める方はご参照ください。
予防接種ガイドライン
http://www.mhlw.go.jp/topics/bcg/guideline/1.html
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