麻疹(はしか)

どんな症状?
38度前後の発熱とともに、やくしゃみ、鼻水といった風邪に似た症状が出ます。その後、目が充血して目やにが出たり、ほおの内側に口内炎のような白っぽいポツポツが数個から数十個現れます。3~4日続いた熱はいったん下がりますが、その後再び上がり始め、39度以上の高熱になります。このころから、小さな赤い発疹が耳の後ろ、顔、首、体、手足へと広がっていきます。発症後4~6日目ごろは、高熱が続き消耗が激しいため、乳児はぐったりします。
発病後7~10日経つと熱も下がります。完全に体力が回復するのは熱が下がって2週間くらい経ってからです。発疹も薄くなっていき、茶色の色素沈着が残りますが、1週間くらいで消えます。麻疹は肺炎や中耳炎を合併することが多く、脳炎を起こすこともあります。死に至ることもあるので予防が重要です。
原因は?
麻疹ウイルスがくしゃみや咳を通して鼻やのどの粘膜について感染します。
家庭でのケアは?
麻疹ウイルスに有効な薬はなく、症状に応じた治療が中心となりますので、症状が見られたら速やかに小児科を受診してください。高熱が出ているときは水分補給を行い、薄着にさせて、布団をかけすぎないようにします。冷却材などで冷やし、熱による苦しさを楽にしてあげましょう。
予防接種は1歳を過ぎたら必ず受けるようにしましょう。
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