扁平足のためか疲れやすいです
- 産まれてからずっと
- 7歳3ヶ月・男の子
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子どもが扁平足です。家の中ではペタペタと音を立てて歩きます。歩く時は肩幅くらい足を開いたかんじです。走り方もヘンだと言われます。疲れやすいのかスーパーなどですぐに座りこみます。母である私も外反母趾&扁平足に子どもの頃から悩んできたので、我が子の靴には気を使ってきました。でも土踏まずができないんです。私の母方の親戚にも外反母趾がとても多く、体質かな?と思っていますが、どうしたらいいでしょうか?
- (lailai さん)
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今回は扁平足です。まずは、足をサポートするような靴や足底挿板(靴の底に入れるパッド。中敷のようなもの)の使用などで症状の軽減が期待できますが、足の骨や靭帯などに問題があるかもしれません。疲れやすかったり、痛みを伴ったりなどの症状が目立つようでしたら整形外科を受診することをお勧めします。
扁平足とは
足は足根骨といわれるいくつかの骨と、それをつなぐ関節や靭帯などで形作られています。そして足は縦・横に弓形にしなっており、アーチ構造を成しています。縦のアーチは内側と外側に分けるので、縦に2つ、横に1つの3つのアーチ構造があります。この中で、内側のアーチ構造がなくなった状態をいわゆる扁平足といいます。原因としては、靭帯が弛緩していてアーチを保てないもの、足根骨の関節に癒合(傷が治った部分)などがありアーチがうまく形成されていないものなどがあります。
症状は
原因によって多少変わってきますが、荷重をかけたときの足の変形や歩き方の異常、スポーツをしたときやデコボコ道を歩いたときの疼痛などがあります。靭帯が緩い場合には立たせると足の変形が出るので、後ろから見ると通常の人に比べて足の指が見えることがあります。荷重をなくすと症状はなくなります。また全身の靭帯が緩く、手を内側に曲げると親指が前腕に付いたり、逆に手を反らすと指が前腕と平行になるくらいに曲げられたりすることがあります。他に靭帯の柔らかさの指標としては、肘や膝の過伸展(限界を超えて伸ばしすぎた状態)も挙げられます。足関節が癒合している場合は典型的には足の後方外側に痛みがあり、すねの外側に痛みが拡散していきます。また靭帯が緩い場合と違って荷重をかけてもかけなくても足は扁平で、内側を向いたような状態です。こちらは遺伝することがあります。
診断や治療は
足の状態を診察し、レントゲンで確認します。足根骨を形成する骨同士の角度や位置などで診断します。骨癒合の場合はCTを撮ることもあります。
通常は中敷や装具、靴(整形外科靴)などを用います。しかし装具は疼痛や歩き方の改善には有効ですが、骨格の矯正には作用しません。
また靭帯が弛緩している場合に手術が必要になることは稀ですが、骨癒合の場合は癒合した骨を切ることもあります。
今回の場合
母子ともに扁平足とのことですので、遺伝的なものの可能性はあると思います。一度整形外科を受診して扁平足の有無および程度を判断してもらうことをお勧めします。
また、内側のアーチをサポートするための靴の中敷についても相談してください。受診の前には普段履いている靴の減り方も一度確認しておくと良いと思います。
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