うまくゲップが出ず、授乳のたびに吐いてしまいます
- 生後間もなく
- 0歳0ヶ月・男の子
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ゲップがなかなか出ません。10回に1回出るか出ないかです。やり方がマズイかとも思いましたが、母がやっても、色々な方法を試しても同じです。ゲップが出る出ないに関わらず、授乳の度に3回ほど吐きます。授乳から1時間ぐらいたって吐く時もあります。タラーっとたれるような時もゲポっと多めに吐く時もあります。ゲップを出させてないからでしょうか。飲ませすぎでしょうか。最近はよく欲しがって、授乳間隔が1時間しかあかない時もあります。新生児は長く縦抱きはしない方がいいと聞きましたが、ゲップが出るまで長い時間あれこれやり方を変えたりするのは良くないでしょうか。
- (れみ さん)
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今回はゲップが出ないという相談ですが、問題なのはゲップよりも嘔吐です。一般的に新生児期や乳児早期は吐きやすいものですが、今回はやや回数が多い気がします。体重増加が順調なら単なる「飲みすぎ」で大きな問題でないのですが、体重増加が順調でなければ肥厚性幽門狭窄症(ひこうせいゆうもんきょうさくしょう)や胃食道逆流などの疾患の場合もあります。確認するために一度受診することをお勧めします。
ゲップの出させ方
赤ちゃんはミルクや母乳を飲むとき、一緒に空気を飲んでしまいます。そのため空気でお腹がふくれてしまいミルクを十分飲めなかったり、お腹が張って吐いてしまったり、ということがあります。ゲップをさせる目的は、ミルクを十分に飲んで吐かないようにすることです。
赤ちゃんにゲップをさせるには、縦に抱っこして背中をトントンと叩いてあげるのが一般的です。そのときに赤ちゃんの頭は、お母さんの肩に寄りかからせると良いでしょう。そして背中を叩く方の手は軽く指を曲げて、水をすくうような形にしてあげましょう。寝かせるときは、頭を少し高くすると吐きにくいです。
どんなときに吐くの
お腹がふくれたとき、胃の出口がせまいとき、胃から食道に逆流したときに吐きます。まず、お腹がふくれるという状態ですが、ミルクや空気がお腹に溜まりすぎたときになります。この中には飲みすぎも含まれます。
次に胃の出口が狭いときですが、これは肥厚性幽門狭窄症という病気が考えられます。胃から十二指腸に抜ける幽門という場所の筋肉が厚くなってしまい、ミルクがうまく通過してくれないために吐いてしまうものです。この場合はミルクがお腹を通ってくれないので体重の増えが悪くなります。生後2〜3週ころから症状が目立つようになり、嘔吐の仕方は噴水状と表現されます。
最後の胃食道逆流ですが、通常、食道〜胃を通過する食べ物は一方通行で、逆流しないように食道は締まっています。しかし、胃食道逆流の場合はこの締まっているはずの食道が緩んでしまい、食べ物が逆流してしまう現象です。程度が著しいときは栄養障害や誤嚥(ごえん:食べ物や異物が気管内に入ってしまうこと)による呼吸器症状があらわれることがあります。
対策は
飲みすぎの場合は基本的に経過観察でよいでしょう。体重増加が順調かどうか確認してください。
今回の場合
ただ単にゲップがうまくできないだけにしては、吐いてしまう回数が多いようです。飲みすぎによるものならば問題ないのですが、体重増加や全身状態が気になるところです。上記のような疾患の可能性もあるので病院を受診することをお勧めします。
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