「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

158.入園前に集団行動は身につけたほうがよい?

はるそらさんからの相談 3歳10ヶ月の男の子

3歳10ヶ月の男の子、0歳10ヶ月の女の子の母です。最近、児童館や保育園や幼稚園の開放日などに参加しています。上の子は、そういう場所に行くと振り向きもせずにおもちゃに突進したり、走り回ったりと、とても楽しそうです。ただ、読み聞かせや手遊び、歌遊びではじっとしていられずに、先生に話しかけたり走りまわったりして輪を乱してしまいます。もっと小さい頃は私の膝から離れなかったような子なので、現在の状態は嬉しくもあり、寂しくもありだったのですが、最近遊びに行った先で、先生から「そろそろ集団行動を身につけさせたほうが…」と言われました。ちなみに今年度は、幼稚園などに入る予定はありません。入園前に集団行動を覚えておかないといけないのでしょうか。

  • このエントリーをYahoo!ブックマークに追加
  • はてなブックマークに登録はてなブックマークに登録
  • Buzzurlにブックマーク
  • [clip!]
ぴっかりさんからのアドバイス

“子どもらしさ”と“しつけ”の境界線

子どもは大人と違い、ワクにとらわれない自由な行動を好みます。自由な発想があるからこそ、いろいろなものに興味を持ち、どんどん知識を吸収していくのです。そういった意欲や積極性は、大切にしてあげたいですね。

ただ一方で、しつけも必要です。入園前であっても、「危険なことや、人に迷惑をかけることはしない」といった最低限のルールは、身につけさせたいもの。急には無理にしても、少しずつ、理解させていきたいですね。

入園前のしつけの必要性

「入園後は、いやでも自由が制限されるのだから、それまではのびのびと過ごさせてあげたい」という考え方があります。でも、「しつけは、すべて園にまかせればいい」では、後から慌てることになりかねません。お母さんの言うことが聞けないのなら、他人の言うことはなおさら聞けないはずですから。

なかには、「先生の言うことなら聞く」というタイプのお子さんもいます。しかし、それでもお母さんが、「ダメなことは、ダメ!」という態度でいることには、大きな意味があります。

しつけは、「何でもお母さんと一緒に行動する時期」が過ぎ、「ある程度、自立的な行動ができる時期」に一番必要となります。つまり、“自己主張の力”がつくにしたがって、“自己抑制の力”も身につけていく必要があるのです。

当然、“子どもの言い分”と“親の考え”が対立する場面も出てくることでしょう。子どもが成長する過程では、いつも仲が良く平和な親子関係だけではなく、親子バトルが必要な時期があるのです。

遊びの流れに乗っていく

年齢的にみて、そろそろ、「他の友だちの遊びの流れに乗っていく」ということができるようになってくる頃だと思います。読み聞かせ・手遊び・歌遊びといった活動にも、ある程度、落ち着いて参加できてもよい年齢です。

先生が言われる「集団行動」とは、幼稚園での集団行動というよりも、「ある程度、お友だちの行動の流れに乗っていこうとする気持ち」を指しているのだと思います。

お子さんの個性にもよりますが、ある程度の行動の抑制は、少しずつ身につけさせていってはいかがでしょうか。そのほうが入園した時に、お子さん自身も楽な感じでいられるようになりますから。

ぴっかりさんのすくすく道場の最新号がいち早く読める!
メールアドレス 規約に同意して
トラックバック

トラックバックはまだありません。

この記事に対するTrackBackのURL
コメント
  • コメントはまだありません。
name
E-mail
URL
画像のアルファベット
comment