「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

157.突然噛み付いてくる息子。ストレスが原因?

ジロさんからの相談 2歳0ヶ月の男の子

息子の噛む行為についてです。以前は眠たくなると噛むことがたまにありました。が、最近はどうも興奮すると噛む傾向にあります。楽しく遊んでいるのに突進してきて噛むとか…。しかも、かなり強く噛みます。今のところ親にしかしないようですが、友達のことも噛むのではないかと気が気ではありません。
噛んだ時にはかなりきつく叱ってはいるのですが、一向に直りません。何かストレスを与えているのかと心配になります。

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ぴっかりさんからのアドバイス

“しつけの問題”ではない

生後4〜7ヶ月ぐらいの赤ちゃんが、指やオモチャを噛むようになることがあります。これは歯が生え始める時期に見られる行為で、一時的なものです。ご相談のケースは、それとは違うようですね。

でも、単に“しつけの問題”だとしたら、注意すればだんだん直っていくはず。かなりきつく叱ってもなおらず、かえってひどくなっていくような場合は、お子さんなりの切実な理由があるのだと思います。

噛むことによってがまんしている

眠くなった子どもがベソをかくことがあります。いわゆる寝ぐずりで、これは泣くことによって心と体にたまった緊張を解放し、眠りに入りやすくしようとしているのです。ところが、「泣かずにがんばるぞ」と無理をする子どもは、噛むことによって泣くことをがまんしようとします。
叱られると噛みつく子どもの中にも、単なる反抗ではなく、叱られて泣きそうになるのを噛むことによってがまんしようとしているケースがあります。友だちにすぐに噛みついてしまう子も、“泣きたい気持ち”を隠し持っていることが多いのです。

“マイナス感情”をがまんしようとする子どもは、“プラス感情”(楽しい気持ち)が出そうになった時も、無意識に押さえ込もうとするようになります。そうなると、「楽しく遊んでいたのに、ガブリ」ということになってしまいます。

どう接すればよいのか

子どもによってはギャーギャーと泣くことが多く、「がまんしているようには思えない」という場合もあります。しかし、ギャーギャー泣きや長泣きも、がまんの表れです。
※参照65.娘のキーキー声で悩んでいます

このようなケースでは、噛むという行動だけをやめさせようとすると「指しゃぶり」「爪噛み」「歯ぎしり」「自分の体や衣服を噛む」など、別の行動でがまんしようとしはじめるので、かえって困った事態になってしまいます。

噛みつこうとした時は、手で押さえて止めてあげてください。するとお子さんは泣いたり、暴れたりするでしょうが、そのような形で発散できるようになると噛むことは少なくなっていくはずです。

どちらかというと“甘えベタ”のお子さんだと思いますので、じゃれあい遊びなど気持ちが発散できる親子遊びに誘ってあげるのも効果的。ワーワー泣いたり、ゲラゲラ笑ったり、プンプン怒ったりと、おおらかな感情表現ができるよう誘ってあげてくださいね。

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