「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

065.娘のキーキー声で悩んでいます

さるるさんからの相談 0歳8ヶ月の女の子

主人と8ヶ月の長女と3人で暮らしているのですが、娘のキーキー声をそのままにしてよいか悩んでいます。

娘はキンキン耳に響くようなキーっという大声をよく出します。しばらく相手をされずにいて、家事をしている親の興味を引きたい時に一番多いのですが、自治体主催の0歳児の集まりなど、大勢が集まっている場所に行くと、会場でいち早くキーキー言い出し、また、何か物や人を見つけて大喜びした時も、キーっと大声を出します。

一時的なものかと思っていましたが、もうひと月以上も続いています。キーっという声を出すと、私は娘の名前を呼んで、「お母さん、その声好きじゃないわ。やめて」とまじめな顔で言うようにしています。そうして良いのか、それとも何もしない方が良いのか、教えていただければ幸いです。

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ぴっかりさんからのアドバイス

赤ちゃんのムニャムニャ言う声や、フェ〜ンという泣き声は可愛いもの。ところがこんなキーキー声では、なかなか可愛く思えませんよね。でも実は、こういう声は“緊張の強い子”に多いのです。

いつも表情をこわばらせたり、すぐ泣いたりするような子だったとしたら、「ああ、緊張しているんだなあ」とわかります。でも緊張していても、それが表情や態度に出にくいタイプの子どももいるのです。

たとえば、抱っこをした時、突っ張りがひどかったり、妙にゴソゴソ動いて落ち着かなかったり、視線が合いにくかったり。ママに甘えに来ることが少なかったり。歩き始めた子どもだったら、理由もなくウロウロすることが多かったり…。これって実は、緊張しやすいタイプの子どもに多いのです。

泣くときは、ギャ〜ッという感じのすごい泣き声だったりします。それは、胸やのどに力を入れて、泣くのをガマンしようとするから。「私が泣くとママが困るから、泣かないようにがんばるゾ〜!」と無理をするから、かえってすごい泣き声になってしまうのです。

こんな感じの子どもは、ふつうだったら泣いてママに甘えるような場面で、キーキー声を出すようになることがあります。これもやはり、胸やのどに力を入れて泣くのをガマンしようとするから。ご相談のお子さんの場合も、そうかもしれません。

『相手をされずにいて、家事をしている親の興味を引きたい時に一番多い』ということですが、そういうときはガマンせずに、「ママ、寂しいよ〜!」って泣いてしまえばいいのに。『大勢が集まっている場所に行くと、会場でいち早くキーキー言い出す』というのも、本当は混雑が怖くて、泣きたいのかもしれません。

『何か物や人を見つけて大喜びした時も』ということですが、泣きたい気持ちを無理に抑え込んでしまう子どもは、感情表現一般にブレーキがかかり、笑い声に対しても力が入り、キーキーなってしまうことがあるのです。

本当はママ思いのがんばりやさんで、「ママの足手まといにならないゾ!」と、ひとりでがんばろうとしているのかもしれません。もしそうだとしたら、抱きしめて、「寂しい時、怖い時は、え〜んえ〜んって泣いてもいいんだよ。ママは大丈夫だから」と言ってあげて下さいね。

一時的には、「そんなわけにはいかない!」という感じの大暴れになるかもしれませんが、落ち着くまで抱っこしていてあげて下さいね。しばらくちょっと大変かもしれませんが、こんなふうに接していると、キーキー声の代わりに可愛い泣き声が多くなっていくはず。泣くことにはリラックス効果もありますから、だんだん緊張しにくい子どもになっていくと思いますよ。

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