「癒しの子育て」「親育ち」をアドバイス ぴっかりさんのすくすく道場

064.ママっ子で、他の人と話をさせてくれません

メロママさんからの相談 2歳2ヶ月の男の子

息子は2歳2ヶ月で、家族は夫と私と犬が2匹です。赤ちゃんのときからママっ子で、パパやその他の人の世話を受け付けないところがありましたが、人見知りの時期なのね、で今まできました。

最近、道で会った近所の方や息子と同じ年齢のお友達と話をするととても嫌がるようになりました。「ママッ!」と私の顔を叩いたり、早くこの場を離れてくれとばかりに泣いたり暴れたりで、ゆっくり挨拶もできません。私はお友達と遊びたいし、ママ友と世間話だってしたいのですが。

近所のお友達に家庭用プールに誘っていただいた時も全く遊べず、泣いて怒って大騒ぎでした。公園でも誰かお友達が来ると違うところへ行きたがります。私と2人で遊ぶ時は家でも外でも楽しそうです。今だけかな、とも思いますが、こんな感じで良いのか少し心配です。息子はどういう気持ちなのか、このまま見守っていて良いのかお教えください。

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ぴっかりさんからのアドバイス

う〜ん、確かに、何を考えているのかわかりにくいですね。“単に、人見知りがひどくなっただけ”とも思えるし…。でもきっと、お子さんなりの切実な理由があるのでしょうね。文面を読む限りでは、2つの可能性があるかなと思いました。

ひとつは、こんな様子が始まった頃にさかのぼって、「あのころ、何か特別なことはなかったか?」と思い出してみると、きっかけになった出来事が見つかるかもしれません。

急にママと離れて、寂しい思いをしたような出来事はなかったでしょうか? あるいは、「いつもいつも、そんなにつきまとわれたら、ママだって、いい加減にイヤになるわ!」なんて、ついひどく当たってしまったようなことはなかったでしょうか?

その時、お子さんがけっこうダダをこねたり、大泣きをしたような場合は、かえって心配いらないかもしれません。そういう形で発散できると、気持ちを引きずることが少ないからです。でも逆に、妙におとなしかったというような場合は、要注意。気持ちを発散できずにため込んでいて、そのせいでスネている可能性があります。

でも、そんな出来事に思い当たる節がなかったら、別の理由が考えられそうです。それは、“反抗期”すなわち“自立期”の始まりということです。

この時期は、“ママから離れて、他の人に近づきたい”という気持ちが自然に湧いてきます。近所の人や同年齢の友だちを嫌がるというのは、単なる“人見知り”から、 “本当は、他人に近づきたい。でも、自信がない”というカットウに変化してきたのかもしれません。

『泣いて怒って大騒ぎ』というのも、「ママとだけ一緒にいたい」という気持ちと同時に、「本当は勇気を出してママから離れ、自分の力で友だちに近づいていきたいのに。でも、できないよ〜。なんて情けないボクなんだ!」という、自分自身へのいらだちがあるのかもしれませんね。

ママに好かれたいのか、ママに嫌われたいのか、いったいどちらの気持ちなのかわからないような行動。実は、どちらの気持ちもあるのです。正反対の2つの気持ちの間で揺れるのが、反抗期(すなわち自立期)の子どもの特徴なのです。

では、どうしたらこのカットウが乗り越えられるのか。それは最終的には、お子さん自身の“自己成長力”に任せるしかないのです。親としては、イライラしながらも一歩距離を置き、お子さんの成長を信じて、待つしかないのです。

今からしばらく、大変な時期。子育ての大きなヤマかな。でも、「なんとかしよう!」と抱え込みすぎると、かえってゴチャゴチャになってしまいそう。“時間の神様”にお願いしながら、良い意味で手抜きしながら、付きあっていってくださいね。

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