内股で歩くのが気になります
- 1歳9ヶ月・女の子
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歩き始めたころから内股でしたが、だんだんまっすぐになるだろうと気にしていませんでした。が、そろそろ8ヶ月以上たつのにまだ内股。ときどき、平坦なところを走っていて、足がもつれて転ぶこともあります。
子どもの内股は、いつごろ矯正を心配するべきですか?予防方法、運動などで気をつけるとよいことなど教えてください。 - (カミツレ さん)
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今回はいわゆるX脚だと思われます。大部分は経過を見ていけばよいです。しかし、平坦な道を普通に歩いていてもしょっちゅう転んでしまったり、X脚の程度が著しかったりするときには、一度整形外科を受診することをお勧めします。
X脚とは
まっすぐに立ったときに、膝と膝がくっついて、足首のくるぶしが離れているのがX脚になります。逆に、くるぶしが付いて、膝と膝が離れているものがO脚になります。その程度は大腿骨(太ももの骨)と脛骨(けいこつ:すねの骨)の作る角度によって判断します。
幼児期の足の生理的経過
乳児期・幼児期早期の膝は、胎児の時に子宮の中でどんな体位だったかによって、O脚やX脚などになると考えられています。
多くの場合、乳児早期はO脚です。これが2〜3歳ごろから自然に矯正され、X脚に移行していきます。そして3〜4歳ごろにX脚のピークになり、7歳ごろにはややX脚になります。
X脚の原因
X脚のほとんどは問題ないのですが、中には外傷や感染、ビタミンD不足、骨の異常などが原因のこともあります。
受診の目安は
両足をそろえて、膝と膝をくっつけて立ち、地面を底辺として見たときにできる、三角形の頂点の角度が30度以内であれば、正常範囲です。正確にはレントゲンで確認する必要がありますが、これが1つの目安になります。また、このときに足の長さやX脚の程度に、左右の差がないかどうかも確認してください。歩いていても頻繁に転んでしまうようならば受診が必要です。年齢的にはまだ、走って転んでしまうのは異常ではないと思われます。
X脚のピークは3〜4歳になります。骨やその他の異常がない場合は、基本的に経過を観察していきます。矯正を考えるとしても、この時期以降でよいと思いますが、上記の目安に当てはまる場合は、受診することをお勧めします。日常生活では特別に気を付けることはありません。また、運動療法や予防なども特別なものはありません。歩き方で左右の差はないか、平坦なところで転ぶことが多くないか、膝の痛みを訴えていないかなどに気を付けて観察してあげてください。
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